ジャマイカ国王について
ジャマイカ国王は、ジャマイカを統治する
君主の
称号です。
1962年にジャマイカが
イギリス連邦王国の一国として独立した際、イギリス国王がジャマイカ国王を兼任する形で王位が設けられました(人的
同君連合)。
象徴的な存在
ジャマイカ国王は、象徴的な存在であり、国の
元首としての役割を果たしますが、実際の政治的な権力はほとんど持ちません。日常的な職務は、通常、ジャマイカ総督が国王の名代として代行します。総督はジャマイカ国王によって任命され、国内における国王の代表としての役割を担います。
現在のジャマイカ国王はチャールズ3世であり、その正式な
称号は以下の通りです。
Charles the Third, by the Grace of God, King of Jamaica and of His other Realms and Territories, Head of the Commonwealth
共和制移行の議論
近年、ジャマイカ国内では共和制への移行を求める声が高まっています。2012年には、当時の
ポーシャ・シンプソン=ミラー首相が、
イギリス連邦からの離脱と共和制への移行を目指す方針を表明しました。しかし、その後もジャマイカは英連邦にとどまっており、王室との関係を維持しています。
共和制への移行論議は、ジャマイカのアイデンティティや主権に関する議論と深く結びついています。独立から長い年月が経過し、イギリスとの歴史的な関係を見直す時期に来ているという意見もあります。今後のジャマイカの政治体制の変化に注目が集まっています。
ジャマイカ国王の一覧
エリザベス2世(
1962年 -
2022年)
チャールズ3世(
2022年 - 現在)
関連項目
イギリス連邦