ジャマール・マグロア

ジャマール・マグロア：トロントが生んだ屈強なセンター

ジャマール・マグロア（Jamaal Magloire）は、1978年5月21日、カナダのオンタリオ州トロントで生まれました。身長211cm、体重120kgの体格を活かし、NBAで長きにわたりセンターとして活躍した元プロバスケットボール選手です。現在は、古巣トロント・ラプターズの相談役を務めています。

大学時代：ケンタッキー大学での輝かしい実績

マグロアは、名門ケンタッキー大学に進学し、バスケットボール選手として才能を開花させました。2年生時にはNCAAトーナメントで優勝を経験。ディフェンスの要として、大学通算268ブロックという記録を打ち立て、これはケンタッキー大学の最多記録として今もなお破られていません。

NBAキャリア：ホーネッツでの躍進と、各地での活躍

2000年のNBAドラフトで、マグロアはシャーロット・ホーネッツから1巡目19位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れました。入団後2シーズンは控え選手としての出場が主でしたが、ホーネッツがニューオーリンズへ本拠地を移転したことを機に、先発の座を掴みます。2003-2004シーズンには、平均13.6得点、10.3リバウンドというダブルダブルの成績を記録し、オールスターにも選出されるなど、キャリアのピークを迎えました。

しかし、翌シーズンは指の骨折により長期欠場を余儀なくされ、チームも低迷。マグロアはトレードを志願し、2005-2006シーズン直前にミルウォーキー・バックスへ移籍しました。バックスでは1シーズンのみのプレイとなり、その後ポートランド・トレイルブレイザーズへとトレードされます。しかし、トレイルブレイザーズでは出場時間が減少し、先発の座も失いました。

2007年の夏にはフリーエージェントとなり、ニュージャージー・ネッツと契約。しかし、新天地でも目立った活躍はできず、2007-08シーズン中に解雇。その後、ダラス・マーベリックスと契約しますが、7試合のみの出場に終わりました。2008年オフにはマイアミ・ヒートと契約し、2011年12月には、故郷トロントのトロント・ラプターズへ移籍しました。

引退後：ラプターズを支える存在へ

2012年11月、ラプターズはマグロアをチームのコンサルタントとして契約し、選手としてのキャリアに終止符を打ちました。2013年から2016年まではアシスタントコーチを務め、現在は再びコンサルタントとして、チームを支えています。

ジャマール・マグロアは、屈強なフィジカルと献身的なプレイで、NBAファンに愛された選手でした。引退後も、ラプターズの一員として、その経験と知識をチームに還元しています。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

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