ジャム&ルイス

ジャム＆ルイスについて

ジャム＆ルイス（Jam & Lewis）は、アメリカの音楽シーンで特に有名なプロデューサーとソングライターのデュオで、ジミー・ジャム（Jimmy Jam）とテリー・ルイス（Terry Lewis）から成り立っています。彼らは、1970年代から活動を開始し、特に1980年代から1990年代初頭にかけて数多くのヒットを飛ばし、音楽界に大きな影響を与えました。彼らの音楽スタイルは、ファンクとR&Bを融合させたものであり、数々のアーティストと連携して音楽を創り出しました。

略歴

ジミー・ジャムは1959年にミネソタ州ミネアポリスで生まれ、テリー・ルイスは1956年にネブラスカ州オマハで生まれました。二人は高校時代の友人であり、最初は「フライト・タイム（Flyte Tyme）」というバンドを結成し、ジミーがキーボード、テリーがベースを担当していました。1981年にボーカリスト・モーリス・デイが加入し、バンド名を「ザ・タイム」に変更します。この改名により、プリンスのツアーにオープニング・アクトとして参加する機会を得ました。

彼らがプロデューサーとしてキャリアを本格化させたのは、1980年代にS.O.S.バンドやシェレール、アレクサンダー・オニール、シェリル・リンといったアーティストの作品で成功を収めてからです。特に1986年にはジャネット・ジャクソンのアルバム『コントロール』を全面的にプロデュースし、商業的な成功を手にしました。このアルバムは、ジャネットのキャリアを大きく変えるものとなり、彼らの名声を確立させました。

続く1989年には、ジャネットのアルバム『リズム・ネイション1814』でも成功を収め、他のアーティストへの楽曲提供を行うなど、彼らは1980年代から1990年代初頭の音楽シーンで最も重要なプロデューサーの一組となりました。彼らの制作した楽曲は、ダンスフロアを魅了し、チャートを席巻しました。

活動と影響

1980年代、ジャム＆ルイスはCBS傘下のタブー・レコードで活動し、数多くのヒット曲を生み出しました。1991年には自身のレーベル「パースペクティブ」を設立し、サウンズ・オブ・ブラックネスやミント・コンディションといったアーティストを輩出しましたが、残念ながらその後の業績は伸び悩み、1997年にはレーベルを閉鎖しました。

1999年から2000年にかけては、宇多田ヒカルのシングル「Addicted To You」と「Wait & See 〜リスク〜」を手がけ、日本国内ツアーにも参加しました。2000年代に入ると活動はやや落ち着きましたが、2007年にはチャカ・カーンのアルバムをプロデュースし、グラミー賞を受賞するなど、依然として影響力を持ち続けています。特に2014年には、日本人ギタリストMIYAVIのアルバムもプロデュースしました。

2022年には、アメリカのロックの殿堂からミュージカル・エクセレンス賞を受賞し、その名声が更に高まりました。ジャム＆ルイスは、数々のアーティストと共に音楽の歴史に名を刻み、今もなお影響力のある存在であり続けています。

代表曲

彼らの代表曲には『Weekend Girl』や『テンダー・ラヴ』、またジャネット・ジャクソンの『ナスティ』や『それが愛というものだから』などがあります。多くのアーティストとのコラボレーションを通じて、ジャンルの枠を超えた楽曲を提供し、リスナーに愛され続けています。

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