ジャメル・ヘリング

ジャメル・ウィリアム・ヘリング

ジャメル・ウィリアム・ヘリング（Jamel William Herring）は、1985年10月30日生まれのアメリカのプロボクサーです。ニューヨーク州ロックヴィル・センター出身で、元WBO（世界ボクシング機構）世界スーパーフェザー級チャンピオンである彼は、そのキャリアを通じて数々の名勝負を繰り広げてきました。さらに、海兵隊員としての経歴も持つ彼は、リング内外での姿勢が評価されています。

来歴

ヘリングは2012年9月、オスカー・デ・ラ・ホーヤが率いるゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を結び、ボクシング界への第一歩を踏み出しました。しかし、2015年1月には契約を解除され、TGBプロモーションズに移籍しました。移籍後、彼のキャリアには波乱が待ち受けていました。

2016年7月にはデニス・シャフィコフとの試合でTKO負けを喫するなど、厳しい時期も経験しました。続く2017年にはラダリウス・ミラーとの対戦で判定負けを喫し、連敗劇が続きましたが、2018年にはボブ・アラムのトップランク社と新たに契約を結ぶことに成功します。

その後、同年9月のジョン・ヴィンセント・モラルデとの試合で快勝し、全米スーパーフェザー級の王座を獲得。2019年5月にはWBO世界スーパーフェザー級の王者伊藤雅雪を相手に判定勝利を収め、ついに世界チャンピオンの座に就きました。

2019年11月には初防衛戦でラモン・ローチ・ジュニアを相手に勝利し、その名声を高めます。2020年には新型コロナウイルスに感染するなど苦境も乗り越え、無観客試合での防衛に成功しました。

王者としての栄光

王者としてのヘリングは2021年4月にカール・フランプトンとの対戦で見事なTKO勝利を収め、3度目の防衛を果たします。しかし、同年10月に行われたシャクール・スティーブンソンとの王座統一戦では敗北し、4度目の防衛に失敗しました。次の戦いは2022年5月にジャメイン・オルティスとの対戦で、判定負けを喫し、その後現役引退を発表しました。

引退後、ヘリングはビジネス界に進出し、2022年11月1日に行われた寺地拳四朗と京口紘人の試合で解説者デビューを果たします。2023年には復帰戦を行い、TKO勝利を収めると同年、ディベラ・エンターテインメントとの契約を結び、新たな挑戦へと踏み出しました。

2024年4月にはWBOグローバルスーパーフェザー級王座決定戦に挑むも、判定負けを喫し、再度の王座獲得には至りませんでした。

獲得タイトル

• - USBA全米スーパーフェザー級王座
• - WBO世界スーパーフェザー級王座（防衛3回）

ジャメル・ヘリングは、ボクシング界での彼の功績だけでなく、その人間性や誠実な姿勢でも多くのファンから支持されています。彼の物語は、決して順風満帆ではなかったものの、粘り強さと情熱をもって挑戦してきた証です。今後の彼の活動にも注目が集まります。

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