ジャワ (軽巡洋艦)

軽巡洋艦ジャワ (Hr. Ms. Java)

軽巡洋艦ジャワは、オランダ海軍に属するジャワ級の艦艇であり、その建造にはドイツのクルップ社が技術援助を行った。1916年に工事が始まったものの、竣工は1925年まで待たなければならなかった。この艦は、かつて大日本帝国を訪れる観艦式にも参加した経歴を持つ。

艦歴の概要

ジャワは、K.M.シェルデ社のフリッシンゲン造船所で1916年5月31日に起工され、1921年8月9日に進水、1925年5月1日にオランダ海軍の一員として就役した。艦の就役後、その航海はアムステルダムを出発し、12月にはインドネシアのタンジュンプリオクに到達し、東インド艦隊の旗艦となった。

1928年12月には、横浜沖で行われた御大礼特別観艦式に参加し、昭和天皇に艦長が拝謁。艦長は勲三等瑞宝章を授与され、乗組員は松浦厚邸で歓迎を受けることとなる。これがジャワの歴史的な出来事の一つである。

反乱と近代化

1933年には、給料削減に端を発する反乱が発生し、ジャワはその鎮圧に向かう。反乱艦への爆撃によって、反乱は収束した。1934年には、日本での国葬に出席するためスラバヤより派遣されるが、式典には間に合わなかった。

1935年から1936年にかけて、ジャワは近代化改装を受け、スラバヤではオランダ観艦式にも参加した。さらに、軽巡洋艦スマトラや駆逐艦らと共にシンガポールを訪問し、他国軍艦と交流を深める。

第二次世界大戦への関与

1939年9月に第二次世界大戦が始まると、オランダ王国は中立政策を宣言。しかし、1940年5月にはナチス・ドイツの侵攻により本国が占拠され、亡命政府はイギリスに樹立された。この頃、ジャワはABDA艦隊の主力艦として日本軍の侵攻に対抗する活動を続けていた。

1942年2月14日にはガスパル海峡海空戦に参加し、日本海軍の攻撃を受けて退却を余儀なくされる。その後もバリ島沖海戦やスラバヤ沖海戦といった重要な戦闘に関与。特にスラバヤ沖海戦では、日本海軍との昼間の砲雷撃戦が繰り広げられ、ABDA艦隊の破れを叩きつけた。

最期

1942年2月27日、連合軍艦艇との戦闘中、ジャワに命中した魚雷によって艦は沈没する運命を辿る。生存者の一部は翌日、周辺をパトロールしていた日本海軍の駆逐艦によって救出された。

積年の活動を経て、ジャワは日本との戦闘を経て消えたが、オランダ海軍における重要な一章を刻んだ艦であったと言える。

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