ジャンカルロ・アルバラード

ジャンカルロ・カルロス・アルバラード・マルティネス

概要

ジャンカルロ・カルロス・アルバラード・マルティネス（Giancarlo Carlos Alvarado Martinez, 1978年1月24日生まれ）は、プエルトリコのサンファンで生まれた元プロ野球選手。主に投手として活躍し、右投げ・右打ちを特徴とする。日本のプロ野球（NPB）では、2010年には「ジオ」という名前で、2011年以降は「ジオ・アルバラード」として登録されていた。

経歴

プロ入りとマイナー時代

アルバラードは1995年にアマチュアフリーエージェントとしてピッツバーグ・パイレーツに入団。初めはガルフ・コーストリーグでそのキャリアを始め、2001年までパイレーツ傘下のチームでプレーした。2002年からはミルウォーキー・ブルワーズや独立リーグのサンアンジェロ・コルツを経て、2003年にはデトロイト・タイガースに所属し、その後も独立リーグ、CPBL、メキシカンリーグなどでプレーを続けた。特に2008年にはロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム傘下のAAA級で初登板を果たしている。その年はアジアシリーズに出場し、埼玉西武ライオンズとの決勝戦で先発を務めた。

日本での活躍

2009年には第2回ワールド・ベースボール・クラシックにプエルトリコ代表として選出され、シーズンでもAAA級アルバカーキ・アイソトープスで好成績を収めた。2009年12月には広島東洋カープと契約し、NPB入りを果たす。2010年の開幕ローテーションに入り初勝利を確保し、シーズンを通じて8勝8敗、防御率4.07という結果を残す。特に印象的なのは、同年9月4日の阪神タイガース戦で1イニング中に3人に死球を与えたことで、これはセ・リーグ史上の記録となった。

2011年には防御率が2.72と好成績を残したが、怪我の影響もあってか3勝7敗に終わり、11月には戦力外通告を受けた。

DeNAでの挑戦

2012年には横浜DeNAベイスターズに移籍し、再び先発ローテーションを任されたが、成績は振るわず1勝6敗、その後戦力外になった。

引退後と指導者として

2013年には再びプエルトリコ代表になり、WBCに出場。その後メキシカンリーグやマイナーリーグでプレーした後、日本の信濃グランセローズに復帰。2018年からはサンディエゴ・パドレス傘下のショートシーズンA級チームで投手コーチに就任し、その後もメキシカンリーグで指導者として活動している。

投球スタイル

アルバラードは190cmを超える長身と独特の投球フォームが特徴で、特に左足を三塁側に大きくクロスステップさせる投げ方が評価されている。彼の持ち球には、不規則に動く速球、チェンジアップ、カット・ファスト・ボール、シンカーがあり、2011年にはフォークを習得するための指導を受けるなど、常に進化を続けていた。

人物

彼のプエルトリコでの活動としては、200人以上の生徒を抱えるモデル養成学校を運営しており、これは彼の妻が元モデルであったことから着想を得て設立された。アルバラードは、スポーツだけでなく、教育にも力を入れる人物でもあると言える。

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