ジャングルベル・シアター

劇団ジャングルベル・シアター

劇団ジャングルベル・シアターは、1995年に設立された日本の劇団で、温かみのあるヒューマンドラマやファンタジーが特徴です。設立者で座長の浅野泰徳は、民俗学オタクを自任し、その趣向が舞台に色濃く反映されています。特に、七福神をテーマにした「おとぎ夜話」七福神シリーズでは、民俗学の世界観が豊かに表現されています。さらに、2014年からは妖怪をテーマにした「夜行万葉録」シリーズも展開され、民俗学や謎解きが巧妙に絡み合う作品が話題となっています。

沿革

ジャングルベル・シアターは、拓殖大学演劇研究会のOBによる浅野泰徳により設立されました。旗揚げからの数年間、年2回のペースで本公演を行ってきましたが、2008年には特別公演「おとぎ夜話」を行い、これが後にギャラリー公演として定着しました。このような形式での公演は、劇団の新たな名物となり、2010年以降は本公演が年1回に減少し、ギャラリー公演の方が頻繁に行われるようになりました。

2012年には、他団体とのコラボ公演である「ハグワィベル・シアター」が実現し、その後も劇団同士の交流が深まるきっかけとなりました。2018年には「解体」が発表され、22年間の活動に区切りをつけましたが、その後も浅野個人のプロデュース形式で活動を続け、2019年には新体制の公演も実施されています。そして、2023年の公演は、コロナ禍を経て数年ぶりのものとなり、新しい劇団員が加わり、再度活発な活動を展開しています。

所属劇団員

現在の劇団員には、主宰の浅野泰徳と座長見習いの岡教寛が在籍しています。過去には、創立メンバーの松宮かんなをはじめ、多くの才能あるメンバーが在籍し、それぞれがさまざまな形で劇団に貢献してきました。特徴的な点として、退団後も演出や音響で関わる鈴木雄一の存在が挙げられます。

公演記録

劇団の公演は、初回の『Jumping Champion』から始まり、その後も多彩な作品が上演されています。これには、定期的に再演される作品や、新作、さらには20周年記念として特別企画も内包されています。特に「おとぎ夜話」シリーズや「夜行万葉録」のようなシリーズ化された公演は、劇団の特色を際立たせています。

ギャラリー公演

「ギャラリー公演」として知られる特別な形式の公演は、2008年に始まりました。これは、通常の本公演とは異なるアプローチを取ったもので、観客に対して独自の体験を提供する場となっています。公演の内容は、七福神をテーマにしたものや、さまざまな民話の解釈に基づいた演目が含まれ、アートとドラマが交差する場所として評価を得ています。

劇団の展望

今後は、2024年に予定されている30周年公演や新作の上演が控えており、さらなる発展が期待されています。劇団ジャングルベル・シアターは、これからも新たな挑戦を続け、観客に夢と感動を提供することを目指しています。

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