ジャンボ・エリオット (アメリカンフットボール)

ジョン・"ジャンボ"・エリオット（John "Jumbo" Elliott, 1965年4月1日 - ）は、ニューヨーク州レイクロンコンコマ出身の元アメリカンフットボール選手です。NFLのニューヨーク・ジャイアンツ（1988年-1995年）とニューヨーク・ジェッツ（1996年-2000年、2002年）でオフェンシブタックルとして活躍しました。

初期のキャリアとジャイアンツでの成功

1988年のNFLドラフトで、エリオットはニューヨーク・ジャイアンツから2巡目で指名を受け、NFL入りを果たしました。ルーキーイヤーから全16試合に出場し、左右のタックルをこなすユーティリティ性を見せました。翌1989年には、左タックルのポジションを獲得し、先発としての地位を確立しました。

1990年、エリオットは足の負傷に苦しみましたが、出場した試合ではチームは高い勝率を記録し、スーパーボウル制覇に貢献しました。第25回スーパーボウルでは、対戦相手のバッファロー・ビルズに所属するブルース・スミスを抑えるため、ローレンス・テイラーがエリオットを挑発したというエピソードも残っています。

1991年と1992年には、全16試合に先発出場し、チームのオフェンスラインを支えました。1992年には、チームはランで球団史上3位となる20タッチダウンを記録しました。

1993年には、チームのランオフェンスがリーグ1位となり、ロドニー・ハンプトンが3年連続で1000ヤードラッシャーとなるなど、エリオットが支えるオフェンスラインはリーグ屈指の成績を収めました。エリオット自身も初のプロボウルに選出されましたが、背中の故障のため出場は叶いませんでした。

1994年には、ヒューストン・オイラーズ戦でゲームのオフェンスMVPに選ばれるなど、その実力が高く評価されました。

ジェッツでの活躍と「マンデーナイト・ミラクル」

1995年シーズン終了後、フリーエージェントとなったエリオットは、1996年にニューヨーク・ジェッツに移籍しました。ジェッツでも先発タックルとして活躍し、チームのオフェンスを支えました。

2000年には、マイアミ・ドルフィンズ戦で生涯唯一となるタッチダウンパスをキャッチし、試合をオーバータイムに持ち込むという劇的なプレーを見せました。この試合は「マンデーナイト・ミラクル」として語り継がれています。

パーセルズとの信頼関係とマッデンからの評価

エリオットは、ビル・パーセルズに高く評価されており、ジャイアンツ時代だけでなく、ジェッツでもパーセルズの指導の下でプレーしました。1993年のプロボウルでは、先発タックルとして出場しています。また、ジョン・マッデンにも気に入られ、オール・マッデン・チームに3度選出されています。

ジョン・"ジャンボ"・エリオットは、その恵まれた体格と実力で、NFLの舞台で長年にわたり活躍し、多くのファンに愛された選手でした。

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