ジャーニー (バンド)

ジャーニー (Journey)

ジャーニーは、1973年にアメリカ・サンフランシスコで結成されたロックバンドです。ニール・ショーンやグレッグ・ローリーといったサンタナのメンバーが中心となり、様々なメンバーチェンジや解散・再結成を経て、今もなお活動を続けています。特に1970年代中期から1980年代にかけての「アメリカン・プログレ・ハード」の代表的な存在として知られ、多くのヒット曲を生み出しました。

バンドの背景と結成

結成当初、ジャーニーはインストゥルメンタル中心のプログレッシブ・ロックバンドとして位置づけられていました。1972年、サンタナのメンバーが分裂し、ニール・ショーンは新たなグループ結成を目指した結果、ジャーニーの設立に至ります。最初は「ハッピー・バースデー」という名前で活動していましたが、地元ラジオ局のバンド名募集を経て「ジャーニー」という名前になりました。初のアルバム『宇宙への旅立ち』は1975年にリリースされますが、商業的には振るわず苦境に立たされました。

スティーヴ・ペリーの加入とヒットの到来

1977年、バンドは初代専任ボーカリストのロバート・フライシュマンを解雇し、スティーヴ・ペリーを新メンバーとして迎えます。ペリーの加入によりバンドのスタイルが大きく変わり、1978年のアルバム『インフィニティ』では、多くのヒット曲が生まれ、商業的成功を収めます。このアルバムは全米21位に達し、「ホィール・イン・ザ・スカイ」がシングルヒットを記録しました。ジャーニーの象徴でもあるスカラベのアートワークがこのアルバムで登場し、バンドのアイコンとして定着しました。

1980年代の黄金期

1980年代初頭、ジャーニーは多くのヒット曲を次々に生み出します。1981年リリースの『エスケイプ』は、全米1位を獲得し、「オープン・アームズ」などの名バラードが収められました。続く『フロンティアーズ』も好評を博し、バンドの人気を不動のものとしました。スティーヴ・ペリーの力強いボーカルが聴衆に強く響き、ジャーニーはスタジアム・ロックのひとつのアイコンとなりました。

状態の変遷とメンバーの脱退

しかし、1986年にペリーが健康上の理由で脱退し、バンドはさまざまな苦境に陥ります。新しいボーカリスト、スティーヴ・オージェリーが加入したものの、安定感には欠け、2000年には新たにアーネル・ピネダがボーカルに迎えられ、再起を図ります。

現代の活動

21世紀に入ってからもジャーニーは活発な活動を続けており、多くのアルバムをリリースしています。2008年には『レヴェレーション』が大ヒットを記録し、再び音楽シーンでの地位を築いた。さらに、バンドは過去の名曲を再演することや、新メンバーを迎えてのツアーなどを行い、ファンの支持を集めています。特に日本では非常に人気が高く、度々来日公演を行っています。

ジャーニーの音楽は、懐かしさと新しさを味わえる作品として、世代を超えたファンを魅了し続けています。これからも彼らの旅は続くことでしょう。

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