ジュニア・文化シリーズ

ジュニア・文化シリーズ

『ジュニア・文化シリーズ』は、1980年4月9日から1982年3月までNHK教育テレビで放送された教育番組です。このシリーズは、前に放送されていた科学番組『みんなの科学』を基にして発展し、特に小中学生や高校生を主な視聴者層として位置づけられました。

番組の目的と内容

このシリーズでは、単に科学実験や観察を行うだけでなく、民俗学やドキュメンタリーに関する講義も取り入れられており、視聴者に広範な知識を提供することを目指しました。教育的な観点からも、様々な分野の情報をわかりやすく伝える工夫が凝られていました。

放送時間と曜日別テーマ

シリーズは月曜から金曜の毎日午後5時30分から6時まで放送され、各曜日には独自のテーマが設定されていました。具体的には、1980年度は以下のようなテーマが取り上げられました：

• - 月曜日：人間の記録

この回では、人間の歴史や体験について掘り下げ、自分たちの生活や文化にどのように影響を与えてきたのかを紹介しました。

• - 火曜日：自然のなぞ（NHK名古屋放送局製作）

自然の不思議や謎を探求し、視聴者が自然に対する興味を持つような内容でした。

• - 水曜日：未来をひらく

このテーマでは、科学技術の進歩や未来の可能性について考察し、若い視聴者に希望を与える内容が展開されました。

• - 木曜日：みんなの実験室

様々な実験を通じて、視聴者が科学の楽しさを体感できるコーナーでした。

• - 金曜日：世界の民族（NHK大阪放送局製作）

世界のさまざまな民族や文化を紹介し、視野を広げる役割がありました。

1981年度も同様に曜日別にテーマが設定され、特に月曜日には「わが青春時代」が放送されるようになりました。火曜日の「自然のなぞ」は名古屋製作が続き、水曜日には「古代推理の旅」（大阪製作）が新たに加わりました。木曜日には「サイエンスレーダー」が登場し、科学技術の最前線の情報を視聴者に提供し始めました。

サイエンスレーダー

特に木曜日の「サイエンスレーダー」は、実験的な要素が少なくなり、科学技術の最新情報を重視する番組として位置づけられていました。このコーナーでは、宮崎緑がアシスタント役を務め、視聴者にわかりやすい情報提供を行いました。最終的に金曜日には「人間の知恵」が放送され、ここでも人間の文化や知恵を紐解く内容が展開されていました。

終了とその後

『ジュニア・文化シリーズ』は1982年の3月に終了しましたが、このシリーズの流れを汲む形で『ジュニア大全科』が新たに放送されることとなりました。さまざまな側面から教育的な価値を提供したこの番組は、視聴者の学びの場としての役割を果たしました。

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