宮崎緑

宮崎 緑（みやざき みどり）

宮崎緑は1958年1月15日生まれの日本のジャーナリストであり、国際政治学、国際政策学の専門家です。彼女は千葉商科大学国際教養学部の教授を務めており、同学部の初代学部長としても知られています。さらに、東京都教育委員会や国家公安委員会の委員としても活躍し、かつてはニュースキャスターとしても名を馳せました。

学歴とキャリアの出発点

彼女の教育は湘南白百合学園小学校から始まり、横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校、そして神奈川県立湘南高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科で学びました。大学院は同大学の法学研究科で修了し、法学修士の学位を取得しました。在学中にはNHKの教育番組でリポーターとして活動していたこともありましたが、東京大学を不合格となったために慶應義塾大学に進学したことを、自らの著作で述べています。

1982年4月、彼女はNHK『ニュースセンター9時』で初の女性ニュースキャスターとなり、6年間その役割を果たしました。この時期、彼女は多くの視聴者にとって新たなロールモデルとなり、日本の女性ニュースキャスターゆえの挑戦に立ち向かう姿勢で知られました。しかし、彼女はマスメディアのプレッシャーやセンセーショナルな報道に失望し、学問の道に転身します。

学界への転身

大学院在学時から政治学に携わり始めた宮崎は、その後東京工業大学で非常勤講師を務めた後、千葉商科大学政策情報学部の助教授へと昇進。2006年には教授となり、2008年からは大学院政策情報研究科の教授も兼任しました。そして、2010年から2014年までは同学部の学部長として運営に携わりました。

2015年以降は新設された国際教養学部教授として、教育と研究に力を入れており、大学の発展にも貢献しています。また、奄美市の地域文化情報発信のための拠点である奄美パークの園長や田中一村美術館の館長も兼務し、地域活性化にも寄与しています。

政治や教育への関与

宮崎は公務にも力を入れ、2014年には衆議院議員選挙区画定審議会の委員に任命され、2015年には東京都教育委員会の委員にも就任しました。さらに、2016年には「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」においてもメンバーに選ばれ、重要な議論に関与しました。

近年では元号に関する懇談会の有識者委員として新元号「令和」の選定にも関与し、国の重要事項に関する助言を行っています。彼女の経歴には『週刊文春』にて経歴詐称疑惑が報じられましたが、千葉商科大学はその事実がないと確認しており、信頼性が保たれています。

著書とメディア活動

宮崎は多くの著書も執筆しており、ジャーナリズムや国際交流に関連した様々なテーマについて執筆しています。著書には『宮崎緑の社会あんぐるよりどりみどり』や『夢を拓く - Talk journal』などがあり、多くの読者に支持されています。また、彼女は翻訳も手掛けており、リチャード・ニクソンの『ノー・モア・ヴェトナム』を日本語に翻訳しています。これらの活動を通じて、彼女は日本のメディア、教育、政治の各分野で多角的に影響を与える存在となっています。

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