ジュニ体操

『ジュニ体操』は、宮城県を放送対象地域とする仙台放送で、2007年 10月1日から2014年 3月30日までの約6年半にわたり親しまれた、1分間の子供向け体操・教養番組です。番組では、仙台放送のマスコットキャラクターである「JUNI（ジュニ）」と、代々受け継がれた「お姉さん」役の出演者が、宮城県内の幼稚園や保育園を訪ね、そこに通う園児たちと共に元気いっぱいに体操を行いました。

番組の概要と内容

この番組の核となるのは、オリジナルのテーマソング「パピプペジュニジュニソング」（歌：原みどり）に合わせた体操です。JUNIとお姉さんは、子供たちに手本を示しながら、歌詞に合わせて体を動かす楽しさを伝えました。体操は単なる運動に留まらず、子供たちの成長を促す要素も含まれていました。

番組の基本的な週ごとの構成はユニークでした。月曜日から木曜日までは、テーマソングの各番（1番から4番）に合わせた体操が順番に放送されました。そして、金曜日には体操ではなく、その週に登場した園の子供たちへの質問コーナーが設けられ、子供たちの素直な回答や園での様子が紹介されました。これにより、視聴者は体操以外の子供たちの魅力や、各園の雰囲気に触れることができました。ただし、特別番組などで放送が休止になる場合、質問コーナーの放送を取りやめ、体操の曜日構成をずらすなどの調整が行われることもありました。収録は原則として、同じ幼稚園または保育園で2週連続で行われ、特定の園の子供たちが比較的長く番組に登場する機会がありました。

番組の変遷

『ジュニ体操』は、番組開始当初、独立したレギュラー番組としてではなく、仙台放送の情報番組『情報ライブMovin'』のエンディングにおける企画コーナーの一つとしてスタートしました。しかし、『情報ライブMovin'』の終了に伴い、2008年からは単独の1分番組として放送されるようになり、より多くの視聴者に認知されるようになりました。

放送時間帯も、番組の歴史の中で一度変更されています。2013年7月からは、それまでの平日夕方の放送枠から、日曜日の朝へと移動しました。そして、2014年 3月30日の放送をもって番組はその歴史に幕を閉じました。後番組としては、同じくJUNIが出演する『たかやんとジュニが行く!』が放送開始されています。

出演者

番組を彩ったのは、愛らしいキャラクターJUNIと、子供たちの良き導き手となった歴代の「お姉さん」たちです。番組開始から2011年3月までは、当時仙台放送アナウンサーだった早坂牧子さんが「まきこお姉さん」として出演。その後、2011年6月から2013年3月までは、仙台SOSモデルエージェンシー所属のモデルである水島香菜子さんが「かなこお姉さん」を務めました。番組末期の2013年4月から最終回までは、仙台放送アナウンサーの高谷恵倫さんが「えりおねえさん」として、木下瑠音さんが「るねおねえさん」として出演し、複数の「お姉さん」が登場する形となりました。そして、子供たちに大人気のマスコットキャラクターJUNIは、番組開始から終了まで一貫して子供たちと触れ合いました。

特筆すべき出来事

番組はその放送期間中にいくつかの noteworthy な出来事がありました。

2009年9月26日に開催された『仙台放送まつり特番』では、『ジュニ体操』を通じて共に体操をした幼稚園・保育所の参加園児、すなわち「お友達」が累計で10,000人を達成したことが報告され、番組が地域に根ざしていることが示されました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響を受け、番組は一時的に放送を休止せざるを得なくなりました。2011年3月14日から6月3日までの期間、本番組の代替として『JUNI BOX』という関連番組が放送されました。
* 2012年2月6日から2月10日までの1週間は、『放送1,000回記念ウイーク』と題し、これまでの放送の中から特に記憶に残る名場面が特別に放送されました。これは、番組が長期間にわたり多くの子供たちに支持されてきた証と言えるでしょう。

『ジュニ体操』は、短い時間ながらも、地域の子供たちに体操の楽しさを伝え、テレビを通じた触れ合いを提供した、仙台放送の重要な地域密着型番組でした。

もう一度検索