ジュリエッタ (お笑いコンビ)

ジュリエッタ

ジュリエッタは、ボケ担当の井尻貫太郎とツッコミ・ネタ作り担当の藤本聖による日本のお笑いコンビです。吉本興業大阪本社に所属し、主に大阪・よしもと漫才劇場を中心に活動を展開していました。井尻は以前「ガトリングガン」として、藤本は「ソーセージ」として活動しており、それぞれの前身コンビを経て、2013年7月に新たなコンビとしてジュリエッタを結成。コンビ名は漫画『よつばと!』に登場するテディベアから名付けられました。約10年間にわたり活動を続けた後、2023年4月28日に両メンバーが自身のSNSで発表し、コンビを解散しました。

メンバー

井尻 貫太郎（いじり かんたろう）
1986年2月24日生まれ、大阪府堺市出身。ボケを担当し、ステージ上では向かって左に立ちます。身長178cm、体重64kg、血液型O型。大阪府立堺西高等学校を卒業しています。NSC大阪校27期生でしたが、夏頃に中途退学しています。在学時には、後に相方となる藤本やタナからイケダの田邊孟德と同じクラスでした。ジュリエッタ結成以前はピン芸人や「連中」「ガトリングガン」として活動。プライベートではボルダリングを趣味とし、関連のYouTubeチャンネルも開設しています。「ほめ達検定」3級を取得しており、後輩芸人・ヘンダーソンの中村フーがプロデュースした音痴芸人ユニット「Berry Better!!」のメンバーとしても活動しました。上方漫才協会大賞の男前ランキングには複数回ランクイン。名前の「貫太郎」は、親が尊敬する内閣総理大臣、鈴木貫太郎に由来します。解散後は「貫太郎」名義で、元てんしとあくまのかんざきと共に「動物チーム」を結成し活動しています。

藤本 聖（ふじもと たかし）
1984年7月12日生まれ、山口県周防大島町出身。ツッコミとネタ作りを担当し、立ち位置は向かって右。身長169cm、体重59kg、血液型O型。山口県立柳井商工高等学校を卒業後、1年間の社会人経験を経てNSC大阪校27期に入学しました。ジュリエッタ以前は「鯉女房」「ビンチョウタン」、そしてアキナの秋山賢太・山名文和と共にトリオ「ソーセージ」として活動。ソーセージは藤本が脱退する形で解散し、秋山と山名はアキナを結成しました。特技は日本声優能力検定1級、カフェでのアルバイト経験を活かしたラテアートなど。地元に帰省すると一人称が「ワシ」になるなど方言を使う一面も。豊富な一発ギャグを持ち、「次世代ギャガー王決定戦」で優勝、「ギャグレンジャー」のリーダーも務めました。ミルクボーイ駒場孝ら同期芸人とのルームシェア経験があり、2015年には単独ライブ中にプロポーズを成功させ、後に結婚し一児の父となっています。広島東洋カープの大ファンで、名前は元プロ野球選手の西本聖に由来。アニメやゲーム好きが高じ、「チュウニズム」という中二病芸人イベントを主催するなど多才な顔を持ちます。解散後は「フジモト」と改名し「カソク装置」として活動しましたが解散。現在はピン芸人「mossan」として活動しています。

主な活動とエピソード

ジュリエッタは、ホームであるよしもと漫才劇場での公演を中心に、精力的に活動しました。定期的な単独ライブ「ジュリエッ単」「ジュリエッタイム」を多数開催し、コント単独ライブにも取り組みました。メディア出演としては、『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』などのテレビ番組、MBSラジオの『笑い飯の月曜お楽しみアワー』では「茶屋町お笑いコロシアム」チャンピオンを獲得。ネット配信番組にも積極的に登場し、SHOWROOMでは冠番組『ジュリエッタ王国の遊戯騎士』を持っていました。特に藤本はゲーム好きとして知られ、ゲーム実況関連の配信にも多数出演。

賞レースでは、『MBSヤングスネーク杯』で準優勝、歌ネタ王決定戦やキングオブコントでは準決勝に進出。2019年には『NHK上方漫才コンテスト』『NHK新人お笑い大賞』の本選に出場し、同年には『ショートコント世界一選手権』で優勝を果たしています。

出囃子には島爺の楽曲「ブリキノダンス」を使用していました。10年間の活動で、漫才、コント、歌ネタ、ギャグ、企画コーナーと幅広いフィールドで才能を発揮し、大阪のお笑い界で確固たる存在感を示しました。

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