ジョイホース浜松

ジョイホース浜松

ジョイホース浜松（ジョイホースはままつ）は、静岡県浜松市に設けられていた、地方競馬の場外勝馬投票券発売施設です。具体的には、かつての中区（現在の行政区分では中央区に該当）に位置していました。この施設は、神奈川県川崎競馬組合が運営主体を務めていたという特徴を持っています。一般的な場外発売所とは異なり、会員制を採用していた点が大きな特徴でした。

所在地と開設

ジョイホース浜松は、浜松市の中心市街地に位置する商業施設「かじ町プラザ」の中に開設されました。施設の3階部分に入居する形で、2013年2月25日にその業務を開始しました。

施設の特徴と発売対象レース

この施設は、前述の通り会員制の場外発売所でした。利用するためには、事前に会員登録が必要でした。発売される勝馬投票券は、運営元である川崎競馬場を中心とした南関東公営競馬（大井、川崎、船橋、浦和）で開催される全てのレース、そして地理的に比較的近い名古屋競馬場で開催される全てのレースが対象でした。これらの地方競馬のレースの馬券を、施設内で購入することが可能でした。

会員制度と利用料金

ジョイホース浜松を利用するには、まず会員になる必要がありました。入会時には、本人確認のために身分証明書の提示が求められました（持ち込みでの受付のみ）。また、年会費として2,000円が必要で、この年会費を支払うことで会員資格が2年間有効となりました。会員資格を持つことで、施設内の一般席に入場し、レース観戦や馬券の購入ができるようになります。より快適な環境で過ごしたい利用者のためには、有料の指定席も用意されていました。特別観覧席として設けられた指定席は全部で48席あり、こちらは1席1日あたり1,500円の利用料金が必要でした。

施設の所有と運営体制

施設そのものの所有者や管理については、かじ町プラザを管理・運営していたアサヒハウスグループを中心に設立された株式会社シティーリゾートが主体となっていました。さらに、過去に公営競技の場外施設などを保有・運営した経験を持つ花月園観光株式会社も、株式会社シティーリゾートに資本参加する形で施設の運営に関与していました。

歴史と閉鎖

2013年2月25日の開設以来、ジョイホース浜松は約10年間にわたり、浜松における地方競馬の場外発売拠点として機能しました。多くの競馬ファンに利用されていましたが、様々な状況の変化に伴い、勝馬投票券の発売業務を終了することが決定されました。最終的に、2023年1月6日をもって馬券の発売を終了し、ジョイホース浜松はその歴史に幕を閉じました。

交通アクセス

浜松市の中心部に位置していたため、公共交通機関を利用したアクセスは非常に便利でした。

遠州鉄道の新浜松駅からは、徒歩でおよそ3分という近さでした。
JR東海の浜松駅からもアクセス可能で、こちらも徒歩約3分強で到着できました。

車での来場者向けには、近隣の駐車場が指定されていました。施設の西側にある「かじプラ第2パーキング」が推奨駐車場となっていました。

関連施設

ジョイホース浜松が入居していた「かじ町プラザ」には、他の競馬関連施設も存在していました。具体的には、ビルの4階部分にはJRA（日本中央競馬会）の場外勝馬投票券発売所であるエクセル浜松が設置されていました。同じビル内に地方競馬と中央競馬の場外発売所があったことは、競馬ファンにとって大きな利便性を提供していたと言えます。
また、「ジョイホース」という名称を持つ同様の施設としては、神奈川県横浜市に存在したジョイホース横浜がありました。こちらも地方競馬の会員制場外馬券発売所であり、ジョイホース浜松と同じ形態をとっていました。これらの施設は、地方競馬をより身近に楽しむための拠点として機能していました。

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