ジョシュア・キング

ジョシュア・キング：ノルウェーが生んだ多才なアタッカー

ジョシュア・キング（Joshua King）は、1992年1月15日生まれのノルウェー出身のサッカー選手です。そのプレースタイルは非常に多才で、フォワードのポジションでありながら、ストライカーとしてもウイングとしても活躍できるのが特徴です。ノルウェー代表としても重要な役割を担っています。

プロデビューまでの道のり

キングは、ガンビア人の父親とノルウェー人の母親の間に、ノルウェーの首都オスロで生まれました。幼少期はオスロ近郊のロムソスという町で過ごし、6歳の時に地元のサッカークラブでサッカーを始めました。14歳になると、ヴォレレンガ・フォトバルというクラブに加入し、2年間在籍しました。しかし、ヴォレレンガでは出場機会に恵まれず、転機が訪れたのは2007年に開催された「オーレ・グンナー・スールシャール・サマー・スクール」でした。そこで、マンチェスター・ユナイテッドFCのスカウトの目に留まり、才能が開花することになります。

マンチェスター・ユナイテッド時代

2008年1月、16歳になったキングは、名門マンチェスター・ユナイテッドと契約を結びました。ユナイテッドでのデビューは、2008年3月29日のサンダーランドAFC戦。U-18チームの一員として出場を果たしました。翌シーズンには、U-17チームのメンバーとしてミルク・カップ2008に出場し、優勝に貢献。自身も4試合で4ゴールを挙げる活躍を見せました。しかし、その後は怪我に悩まされ、2009年1月までチームを離脱することになります。復帰後、ボルトン・ワンダラーズFC戦で2ゴールを挙げるなど、才能の片鱗を見せつけました。トップチームでの出場機会も得て、リーグカップのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦では、ダニー・ウェルベックとの交代で出場。ゴールを決めるチャンスもありましたが、惜しくも得点には至りませんでした。

レンタル移籍とステップアップ

マンチェスター・ユナイテッドでの出場機会を増やすため、キングは複数のクラブへレンタル移籍を経験します。2010年8月にはプレストン・ノースエンドFC、2011年8月にはボルシア・メンヒェングラートバッハ、2012年1月にはハル・シティAFCへそれぞれレンタル移籍し、様々なリーグで経験を積みました。

ブラックバーン・ローヴァーズへの完全移籍

2012年11月、キングはブラックバーン・ローヴァーズFCへレンタル移籍。そして、2013年1月には完全移籍を果たし、ブラックバーンの一員としてプレーすることになります。

AFCボーンマスでの躍進

2015年5月28日、AFCボーンマスへ完全移籍。ここで、キングは大きな飛躍を遂げます。2015-16シーズンにはチーム最多の6ゴールを記録し、2016-17シーズンには、3月11日のウエスト・ハム戦でハットトリックを達成するなど、ゴール数を大幅に増加させました。最終的に、チーム最多の16ゴールを挙げ、プレミアリーグの得点ランキングでも8位タイという好成績を収めました。

その後のキャリア

2021年2月2日、エヴァートンFCにシーズン終了までの契約で完全移籍。同年7月9日には、ワトフォードFCと2年契約を結びました。しかし、2022年6月末にはワトフォードとの契約を解除し、退団。同年7月13日には、フェネルバフチェSKと2年契約を結び、新たな挑戦を始めています。

ノルウェー代表としての活躍

キングは、各年代のノルウェー代表に選出されており、フル代表デビューは2012年9月7日のW杯予選アイスランド戦でした。その試合で、交代出場から8分後にゴールネットを揺らしましたが、得点は認められませんでした。しかし、同年10月16日のW杯予選キプロス戦で代表初得点を挙げ、以降、ノルウェー代表の重要な戦力として活躍しています。

ジョシュア・キングは、その多才なプレースタイルと、様々なクラブでの経験を通して、成長を続けているサッカー選手です。今後の活躍にも期待が高まります。

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