ジョシュ・ナヴィディ

ジョシュ・ナヴィディ（Josh Navidi）は、1990年 12月30日にウェールズ南部の都市、ブリジェンドで誕生したプロフェッショナルラグビーユニオン選手です。フィジカルに優れ、身長185cm、体重105kgの体格を誇ります。グラウンド上では、主にフランカー（FL）またはナンバーエイト（No.8）といったバックローのポジションでプレーします。これらのポジションは、密集でのボール争奪（ブレークダウン）における激しいコンテストや、アタックにおける突破力、そして堅実なディフェンス能力が求められる、チームの攻守において非常に重要な役割を担います。

プロキャリア

ナヴィディ選手のプロフェッショナルとしてのキャリアは、2010年にウェールズのプロチームであるカーディフ・ブルーズへの加入をもって始まりました。このチームは後に名称をカーディフ・ラグビーへと変更しましたが、彼はその後も一貫してこのクラブに忠誠を尽くし、長年にわたりチームの中心選手として活躍しています。カーディフ・ラグビーは、ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ（URC）に所属しており、ウェールズ国内リーグであるプロ14が再編され、アイルランド、スコットランド、イタリア、そして南アフリカの強豪チームが参加する国際的な舞台で、ナヴィディ選手はその実力を磨き、チームの主力としての地位を確立しました。彼のキャリアの大部分をカーディフで過ごしていることは、チームへの貢献度と信頼の厚さを物語っています。

代表キャリア

国内リーグでの活躍は、国際舞台への扉を開きました。ナヴィディ選手は、ユース世代において将来を嘱望される選手としてU20ウェールズ代表に選出されています。さらに上のレベルでは、ウェールズ代表のフルキャップ選手となり、世界のトップレベルの試合で国を代表して戦っています。ウェールズ代表としてのキャップ数は、2022年12月時点で30に達しており、これは彼が長期間にわたりウェールズ代表にとって重要な選手であったことを示しています。様々なテストマッチに出場し、経験豊富なバックローとしてチームに貢献しました。

彼の代表キャリアにおける特筆すべき栄誉の一つとして、ラグビー界で最も特別なチームの一つであるブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズに選ばれたことが挙げられます。これは、ウェールズ、イングランド、スコットランド、アイルランドのベストプレイヤーが集まるドリームチームであり、4年に一度の遠征に参加します。ライオンズに選ばれることは、ブリテン諸島の選手にとって最高の栄誉とされており、ナヴィディ選手がその高い評価を得ていたことの証です。

また、ナヴィディ選手はラグビーユニオンの世界最高峰の大会であるラグビーワールドカップにも参加しています。2019年に日本で開催された第9回大会では、ウェールズ代表スコッドの一員として選出されました。世界の舞台での活躍が期待されましたが、残念ながら大会期間中に負傷に見舞われ、やむなくチームを途中離脱することとなりました。この出来事は本人にとって非常に悔しい経験であったでしょうが、それでもワールドカップの舞台に選ばれたことは、その実力とチームからの信頼の厚さを示すものです。

プレースタイルと貢献

ジョシュ・ナヴィディは、フランカーまたはナンバーエイトとして、特にブレークダウンでの粘り強さ、低い重心からの強力なボールキャリー、そして献身的なディフェンスで知られています。彼のタフなプレースタイルは、接点での優位性をチームにもたらし、多くの試合で流れを引き寄せる要因となってきました。長年のプロキャリアと豊富な国際経験は、彼をウェールズラグビーにおける重要な存在たらしめています。

カーディフ・ラグビーでの長期にわたる貢献と、ウェールズ代表、そしてブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズというエリートチームでのプレー経験を持つナヴィディ選手は、ウェールズを代表するバックロープレイヤーの一人として、今後もその経験と実力をもってチームを支えていくことが期待されています。

彼の最新の情報や活動については、所属クラブの公式サイトや、ラグビー関連のニュースサイト、また彼自身の公式ソーシャルメディアアカウントなどを通じて確認することができます。

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