ジョシュア・パトリック・ベケット
ジョシュア・パトリック・ベケット(Joshua Patrick Beckett)は、
1980年5月15日生まれで、
アメリカ合衆国テキサス州スプリング出身の元メジャーリーガーです。右投げ右打ちの
投手として知られ、特にワールドシリーズでの彼の実績は多くのファンに愛されています。
経歴
プロ入り前
ベケットは
テキサス州スプリング高等学校に進学し、そこで素晴らしい成績を残しました。2年次には178奪
三振とともに
防御率0.39を記録し、ドラフトの期待が高まりました。その後、3年次に10勝1敗・
防御率0.46を収め、USAトゥデイの高校最優秀
投手に選出されました。彼の才能は注目され、ドラフトでの全体1位指名が期待されるほどでした。
マーリンズ時代
1999年のMLBドラフトで、フロリダ・マーリンズから全体2位で指名されたベケットは、19歳の若さでメジャーリーグの舞台に立ちました。
2001年にはマイナーリーグで圧倒的な成績を収め、「年間最優秀選手賞」を受賞。翌年にはメジャーデビューを果たし、初
登板で初勝利を挙げます。
その後、故障に悩まされることが続きましたが、特に
2003年のワールドシリーズではヤンキース相手に
完封勝利を収め、シリーズMVPに選ばれるなど、注目の的となります。2005年には初めて2桁勝利を達成しました。
レッドソックス時代
2005年オフ、マーリンズの財政問題からボストン・レッドソックスに移籍。2006年には16勝を挙げ、自己最高の204.2イニングを投げました。そして、2007年に素晴らしいシーズンを経験し、リーグチャンピオンシップシリーズでMVPを獲得。
2008年、2009年には苦しみましたが、再び2011年には
防御率2.93という好成績を記録しました。
ドジャース時代
2012年に
ロサンゼルス・ドジャースに移籍後、彼は再び調子を取り戻しました。
2014年にはノーヒットノーランの偉業を達成し、精彩を放つも、同年10月に現役引退を発表しました。
引退後
引退後は少々問題行動も見受けられましたが、彼の野球に対する情熱は消えていません。
選手としての特徴
ベケットは6フィート5インチ(約195.6 cm)の長身を生かした速球が特徴で、2006年には様々な試合で95mph(約152.9km/h)を超える球を投じました。投球スタイルはシンプルで洗練されており、ピッチの約7割がストレートで占められています。これにより、彼はメジャーを代表する速球派
投手として名を馳せました。
記録と表彰
彼は数々のタイトルを獲得し、「最多勝利」や「ワールドシリーズMVP」などの名誉ある称号を持っています。また、オールスター選出も3回になります。
ベケットのキャリアは、数々の成功と困難の中で成り立ち、彼を野球史に名を刻む存在としました。