ジョッキークラブダービー

ジョッキークラブダービーは、アメリカ合衆国ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場において、芝12ハロン（約2400メートル）で施行される競馬の平地競走です。

概要

2019年2月13日、ニューヨーク州競馬協会（NYRA）は、3歳牡馬および牝馬を対象とした芝競走の三冠シリーズ創設を発表しました。このシリーズは、アメリカ競馬における芝路線の強化と、若駒の育成促進を目的としています。

特に3歳牡馬については、アメリカ競馬の主要な競走であるダート三冠（ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス）に倣い、以下の3つの競走で「ターフトリニティ」を形成します。

1. ベルモントダービーインビテーショナルステークス（7月、ベルモントパーク競馬場、芝10ハロン）
2. サラトガダービー（8月、サラトガ競馬場、芝9.5ハロン）
3. ジョッキークラブダービー（9月、ベルモントパーク競馬場、芝12ハロン）

ジョッキークラブダービーは、このターフトリニティの最終戦として位置づけられています。各競走の賞金は100万ドル（約1億1000万円）と高額であり、有力馬が集結します。2021年まではリステッド競走として施行されていましたが、2022年から2024年はG3に格付けされ、競走の重要性が高まりました。そして2025年からはG2への昇格が決定しており、更なる発展が期待されています。

2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ジョッキークラブダービーは開催中止となりました。これは、競馬界全体に大きな影響を与えた出来事の一つです。

ジョッキークラブダービーは、創設からまだ日が浅い競走ですが、ターフトリニティの一角として、アメリカの芝競馬における重要なレースとして定着しつつあります。今後の発展にも注目が集まります。

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