ジョニー・クエト

ジョニー・ブレント・クエト・オルティス

ジョニー・クエトは、1986年2月15日生まれのドミニカ共和国出身のプロ野球選手であり、投手として非常に高い評価を受けています。右投右打の選手で、これまで数々のチームで活躍してきましたが、現在はDFA（指名されない自由契約）となっています。

経歴

プロ入りとレッズ時代

クエトは、2004年にシンシナティ・レッズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。特に、2006年にはA級デイトン・ドラゴンズでノーヒットノーランを達成し、注目を集めました。2008年にはメジャーリーグに昇格し、デビュー戦で10奪三振を記録しました。1年目は9勝14敗、防御率4.81とまずまずの成績を残し、その後も順調に成績を伸ばしました。

2009年にはWBCにドミニカ共和国代表として出場し、シーズンもオールスター選出が期待されました。しかし、その年の後半からは調子を崩し、2010年には完封勝利を飾るものの、乱闘騒ぎで出場停止となるなど波乱がありました。

2011年からは復調し、2012年には自己最多の19勝を記録。さらに背中の怪我に悩まされながらも、高い防御率を維持し続けました。2014年には34試合に先発し、242奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインする成果を上げました。

ロイヤルズ時代

2015年にカンザスシティ・ロイヤルズにトレードされ、シーズン終盤にはワールドシリーズ制覇に貢献しました。レギュラーシーズンでは調子を欠きましたが、ポストシーズンでは頼もしい活躍を見せました。

ジャイアンツ時代

2015年末にサンフランシスコ・ジャイアンツと契約。2016年には、自身の成績をさらに向上させ、オールスターにも選出されました。特に、前半戦ではERA（防御率）3位、勝利数・イニング数1位と安定した成績を収めましたが、ポストシーズンでは悔しい結果に終わることがありました。2017年もWBCに選出されるなど、国際舞台でも存在感を発揮しました。

ホワイトソックスとマーリンズ時代

2022年にはシカゴ・ホワイトソックスと契約し、メジャー復帰を果たしました。それから、2023年にはマイアミ・マーリンズと契約し、さらなる挑戦を続けましたが、オフシーズンにはFAに。

テキサス・レンジャーズと現在

現在はテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、さらなるキャリアの継続を目指しています。

特徴

クエトは、小柄ながら非常に力強いピッチングを披露します。最速97.6mph（約157km/h）の速球を駆使し、複雑な投球フォームで打者のタイミングを外します。その投球スタイルは、打者に対して真後ろを向くという独特の捻りが特徴で、これによりゴロを打たせるピッチングが可能です。投球時にはしばしばクイックスタイルやボークを取られることもありますが、それが彼のプレースタイルの一部です。

成績と評価

ジョニー・クエトは、過去に最多奪三振を獲得した実績を持ち、選手としての評価が高いです。彼のキャリアは多くの野球ファンに愛されており、これからの展開にも注目が集まっています。

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