ジョニー・ネルソン

ジョニー・ネルソンとは

ジョニー・ネルソン（Johnny Nelson、1967年1月4日生まれ）は、イングランド・シェフィールド出身の元プロボクサーで、特にクルーザー級での活躍が際立っています。彼はそのキャリアを通じて「The Entertainer（エンターテイナー）」という愛称で親しまれ、ボクシング界での存在感を示してきました。

来歴

ネルソンは1986年に19歳でプロボクサーとしてのキャリアをスタートさせました。彼の初の重要なタイトル獲得は1988年、BBBofC中部クルーザー級王座でのことで、ダニー・ローフォードとの戦いでTKO勝ちを収め、王座を手に入れました。この成功を皮切りに、ネルソンは続々と王座を獲得していきます。

1989年5月にはBBBofC英国クルーザー級王者アンディー・ストローンとの試合で再びTKO勝ちを収め、英国の頂点に立ちます。この頃から彼はそのテクニックと戦略的なボクシングスタイルで知られるようになります。そして、同年10月にはイアン・ブロック相手に初防衛を成功させ、彼の名声は高まる一方でした。

世界王座挑戦

1990年にはWBC世界クルーザー級王者カルロス・デ・レオンと対戦しましたが、結果は1-1の判定ドロー。再度の挑戦には至りませんでした。その後、ネルソンは1990年12月にEBU欧州クルーザー級王座を制覇しますが、1992年5月のIBF世界クルーザー級王者ジェームズ・ワーリングとの対戦では敗北を喫し、再び世界の舞台に立つことができませんでした。

1993年、ネルソンはWBF世界クルーザー級王座決定戦でデーブ・ラッセルに勝利し、遂に世界王者の称号を手にしました。しかし、同年の防衛戦ではフランコ・ワンヤマに失格負けを喫し、王座を失うという経験も味わいます。

二階級制覇

ネルソンは1993年11月にWBF世界ヘビー級王者ジミー・サンダーとの試合で快勝を収め、ボクシング界での名声をさらに高めました。1995年にはアディルソン・ロドリゲスとの対戦で再びタイトルを手にするも、防衛戦では敗北し、王座を失いました。

ネルソンのボクシングキャリアの中で特筆すべきは、1999年にWBO世界クルーザー級王座を制したことです。彼は以降、13度の防衛に成功し、この分野での偉業を成し遂げました。

彼の試合は2005年を最後に停止し、次第に後進に道を譲る形となります。2006年には引退を発表し、同年の王座も返上しました。この結果、同じくボクサーであるエンゾ・マカリネリがタイトルを自動的に手に入れることとなったのです。

獲得タイトル

ネルソンの実績は数多くのタイトルに反映されています。彼はBBBofC中部クルーザー級王座、BBBofC英国クルーザー級王座、EBU欧州クルーザー級王座、WBF世界クルーザー級王座、WBF世界ヘビー級王座、そしてWBO世界クルーザー級王座を獲得してきました。これらの実績により、ネルソンはボクシング界において偉大な存在として記憶されています。

ジョニー・ネルソンのキャリアは、数々の勝利と挑戦、そして後進への影響を通じて、今も多くの人々に語り継がれています。彼のボクシングに対する情熱と技術は、現役時代に築いた偉大な業績を物語っています。

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