ジョニー・バックランド

ジョニー・バックランド：コールドプレイのサウンドを支えるギタリスト

ジョニー・バックランド（Jonny Buckland）は、1977年9月11日イギリス・ロンドン出身のミュージシャンであり、世界的な人気を誇るロックバンド、コールドプレイ（Coldplay）のリードギタリストとして知られています。本名はジョナサン・マーク・バックランド（Jonathan Mark Buckland）。

生い立ちと音楽との出会い

ロンドンで生まれたジョニーは、幼少期を北ウェールズで過ごしました。11歳の時に兄の影響でギターを始め、当初はストーン・ローゼズ（The Stone Roses）などの音楽に影響を受けました。天文学と数学を学ぶためにユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン（University College London）に入学し、そこでクリス・マーティン（Chris Martin）と出会い、後にコールドプレイのメンバーとなるガイ・ベリーマン（Guy Berryman）、ウィル・チャンピオン（Will Champion）とも出会いました。

コールドプレイでの活躍

1999年にコールドプレイのギタリストとしてデビューして以来、ジョニーはバンドのサウンドを特徴づける重要な役割を果たしてきました。クリス・マーティンに「ジョニー・バックランド無くしてコールドプレイは存在しない」と言わしめるほど、バンドにとって欠かせない存在です。

プレイスタイルとサウンド

ジョニーのギタープレイは、スライドバーやディレイペダルを駆使した薄く繊細なアレンジが特徴です。その音色は、U2のジ・エッジ（The Edge）と比較されることもあり、キメが細かく鳴りの良いことで知られています。クリス・マーティンはジョニーを「曲を完成させる完璧な旋律を奏でる」「美しいメロディーの源泉」と評し、ジ・エッジも「ジョニーは多くのギタリストの憧れだ」と称賛しています。

人柄とエピソード

ジョニーはロンドンに在住し、長年連れ添っているパートナーと生活しています。カーキ色のキャップがトレードマーク。父親は高校教師で、子供の頃には両親が所有していたジミ・ヘンドリックス（Jimi Hendrix）やエリック・クラプトン（Eric Clapton）などのレコードを聴いて育ちました。兄がマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン（My Bloody Valentine）のファンであったことから影響を受け、自身もギターを始めました。その他、ソニック・ユース（Sonic Youth）、ジョージ・ハリスン（George Harrison）、U2など、様々なアーティストから影響を受けています。

2020年には、自身のSNSやストリーミングサービスで、各年代のお気に入りの楽曲やアーティストをプレイリストとして公開しました。ベルヴェット・アンダーグラウンド（The Velvet Underground）、キャロル・キング（Carole King）、ジョイ・ディヴィジョン（Joy Division）など、幅広いジャンルの音楽を愛聴していることが伺えます。また、2021年のインタビューでは、マッシヴ・アタック（Massive Attack）の「Teardrop」を最も好きな曲として挙げています。

クリス・マーティンとは非常に親しい間柄で、ライブでのギターソロやリフの前には「ジョニー・ボーイ」と呼ばれることもあります。俳優のサイモン・ペッグ（Simon Pegg）と共に、クリスの娘アップル（Apple）の名付け親を務めています。サッカークラブ、トッテナム・ホットスパーFC（Tottenham Hotspur FC）のファンであることも知られています。

使用機材

ジョニー・バックランドは、様々なギターやアンプを使用していますが、主な使用機材は以下の通りです。

アンプ：Fender 'Hotrod' DeVille Combos
アコースティックギター：Martin Acoustic
* エレクトリックギター：ジャズマスター（Jazzmaster）、ジャガー（Jaguar）、テレキャスター（Telecaster）、ES-335、リッケンバッカー（Rickenbacker）など

コールドプレイのサウンドを支えるジョニー・バックランドのギタープレイは、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

もう一度検索