ジョニー・ファアウリ

ジョニー・ファアウリ：ニュージーランドから日本ラグビーリーグワンへ渡った実力派センター

ニュージーランドにルーツを持ち、卓越したフィジカルとスキルで日本のラグビーシーンに確固たる足跡を残している選手が、ジョニー・ファアウリ（Johnny Fa'auli）です。1995年9月13日にニュージーランドのオタフフで生を受けた彼は、主にフィールドの中央突破を担うセンター（CTB）として活躍しています。

選手としての基礎と身体能力

ジョニー・ファアウリは、身長180cm、体重105kgという恵まれた体格を誇り、そのパワフルなプレーは相手チームの脅威となります。ニックネームは「ERIC」。彼の強靭なフィジカルは、アタック時のゲインライン突破や、ディフェンス時のタックルにおいて大きな武器となっています。

若き頃のキャリアとニュージーランドでの飛躍

ラグビー選手としての道を歩み始めたジョニー・ファアウリは、まずセントケンティガンカレッジ高校で頭角を現しました。高校卒業後は、ニュージーランド国内のラグビーシーンで経験を積み重ね、カウンティーズ・マヌカウ、そしてタラナキといったチームでプレーしました。これらの経験は、彼をより高いレベルへと導き、最終的にはスーパーラグビーの強豪チーム、チーフスの一員となりました。チーフスでのプレーは、世界トップレベルのラグビーを経験する貴重な機会となりました。

また、若手の頃にはU20ニュージーランド代表にも選出されており、世代別の国際舞台でその才能を示しました。これは、彼がニュージーランド国内で将来を嘱望されるタレントの一人であったことの証と言えるでしょう。

日本ラグビーへの挑戦：トップリーグからリーグワンへ

ニュージーランドでのキャリアを経て、ジョニー・ファアウリは新たな挑戦の場として日本を選びました。2018年、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していた東芝ブレイブルーパス（現在の東芝ブレイブルーパス東京）に加入します。日本でのデビュー戦は同年9月9日に行われたトップリーグ第2節、リコーブラックラムズ戦でした。この試合に先発メンバーとして出場し、日本の公式戦の舞台に第一歩を記しました。

東芝ブレイブルーパスで数シーズンを過ごした後、2022年には静岡ブルーレヴズへ移籍。ジャパンラグビーリーグワンへと再編された日本のトップリーグで、引き続きセンターとしてチームに貢献しました。

そして、2024年6月、ジョニー・ファアウリは新たな所属先として三重ホンダヒートを選び、入団を発表しました。現在、彼はこのチームの一員として、リーグワンの舞台でその経験と実力を発揮しています。

7人制日本代表としての貢献

ジョニー・ファアウリのキャリアにおける特筆すべき点の一つは、7人制ラグビーにおいても日本代表として活躍したことです。2021年秋、HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2022のエミレーツ・ドバイセブンズに臨む男子セブンズ日本代表のメンバーに選出されました。この大会では、彼のリーダーシップが買われ、チームのキャプテンを務めるという重責も担いました。ドバイセブンズでの出場を通じて、彼は国際試合出場を示す3つのキャップ（cap）を獲得。15人制だけでなく、スピードと判断力が求められる7人制ラグビーにおいても、その能力の高さを証明しました。

まとめ

ジョニー・ファアウリは、U20ニュージーランド代表や7人制日本代表としての国際経験、スーパーラグビーでのプレー経験を持つ、非常に多様なバックグラウンドを持つ選手です。ニュージーランドと日本、それぞれのラグビー文化の中で培われた経験は、彼のプレーに深みを与えています。パワフルなセンターとして、所属チームの攻撃の起点となり、また堅いディフェンスの要として貢献する彼の存在は、チームにとって欠かせません。

東芝ブレイブルーパス、静岡ブルーレヴズを経て、現在は三重ホンダヒートでプレーするジョニー・ファアウリ。ジャパンラグビーリーグワンの舞台で、彼の今後のさらなる活躍から目が離せません。

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