ジョブカフェ

ジョブカフェとジョブサロン：若者と中高年の就職を支援する施設

ジョブカフェは、各都道府県が運営する、若年者の能力向上と就職促進を目的とした支援施設です。「若年者就業支援センター」とも呼ばれ、厚生労働省や経済産業省の支援を受けています。一方、一部の都道府県では、中高年者を対象とした「中高年者就業支援センター」、いわゆるジョブサロンも設置されています。

これらの施設は、名称や運営形態が異なる場合があります。ジョブカフェとジョブサロンを一体的に運営したり、公共職業安定所（ハローワーク）や市町村と連携したりするケースもあります。

ジョブカフェ

ジョブカフェは、原則として15歳から34歳までの若者を対象としています。ただし、対象年齢の上限は地域によって異なり、29歳までとしている地域もあれば、39歳や44歳まで拡大している地域もあります。また、サービス内容も地域の実情に合わせて柔軟に提供されています。

ジョブサロン

ジョブサロンは、原則として35歳以上の中高年者を対象としています。ジョブカフェと同様に、早期就職を支援するための施設であり、サービス内容は地域の実情に合わせて提供されます。

歴史

ジョブカフェは、2003年に国が策定した「若者自立・挑戦プラン」の中核施策として位置づけられ、2004年度から各都道府県に開設されました。地域の実情に応じた情報提供、カウンセリング、人材育成、職業紹介などの取り組みを行っています。

ジョブサロンの具体的な開設時期は不明ですが、若年時に就職できなかった人や、中高年でリストラに遭った人などを支援するために、一部の都道府県で開設されました。

問題点

2007年には、ジョブカフェにおける高額な人件費が問題となりました。週刊誌の記事によると、リクルート社が千葉、岐阜、大阪における事業を再請負し、以下の金額を人件費として計上していました。

プロジェクトマネージャー：日給120,000円
コーディネーター：日給90,000円
キャリアカウンセラー：日給75,000円
事務スタッフ：日給50,000円

これらの高額な人件費は、大きな批判を呼びました。

関連情報

参考文献

小林美希「官業 日給12万円の「異常」委託費 - ジョブカフェ内部文書入手、「高額人件費」のからくり」（『AERA』2007年12月3日号、朝日新聞社）
小林美希「誰のための「再チャレンジ」だったのか - 若者就労支援政策で儲けた人々」（『世界』2008年10月号、岩波書店）

外部リンク

ジョブカフェにおける支援 ｜厚生労働省
1都3県ジョブカフェ特設サイト | 東京しごとセンター

関連項目

公共職業安定所（ハローワーク）：ジョブカフェに隣接していることが多く、若年層向けのヤングハローワークなどと連携しています。
ヤングジョブスポット
* 地域若者サポートステーション



これらの施設は、求職者の状況やニーズに合わせて、様々なサポートを提供しています。就職活動に悩んでいる方は、一度相談してみることをお勧めします。

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