ジョルジニオ・ワイナルドゥム

ジョルジニオ・ワイナルドゥム：多才なMF、その軌跡

ジョルジニオ・グレギオン・エミール・ワイナルドゥム（Georginio Gregion Emile Wijnaldum）は、1990年11月11日オランダのロッテルダムに生まれました。現在はサウジ・プロリーグのアル・イテファクでMFとしてプレーし、オランダ代表としても活躍しています。

幼少期とサッカーとの出会い

ワイナルドゥムはロッテルダムで育ちましたが、6歳の時に両親が離婚。母親はアムステルダムへ引っ越しましたが、彼は祖母の家でロッテルダム・ヴェストで少年時代を過ごしました。幼少期は体操選手や曲芸師に憧れ、サッカーにはあまり興味を示しませんでしたが、甥とともにスパルタ・ロッテルダムの試合を観戦したことがきっかけでサッカーに興味を持ち、スパルタ・ロッテルダムの下部組織に入団しました。

クラブでの活躍

スパルタ・ロッテルダム、フェイエノールト

スパルタの下部組織で2度の全国優勝を経験。アヤックスやPSVなど強豪クラブからも注目されましたが、7年間スパルタに在籍。その後、フェイエノールトの下部組織へ移籍し、2007年に16歳でトップチームデビュー。FCフローニンゲン戦でクラブ最年少出場記録を更新し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

PSVアイントホーフェン

2011年、PSVアイントホーフェンへ移籍。当初は中盤で活躍しましたが、ポジション争いもあり、様々な役割を経験。2013-14シーズンにはキャプテンに就任するも、怪我に苦しみました。しかし、最終シーズンには再び14ゴールを挙げる活躍を見せました。

ニューカッスル・ユナイテッド

2015年、ニューカッスル・ユナイテッドへ移籍。デビュー戦でゴールを決め、リーグ戦11ゴールを記録しましたが、チームは2部降格となりました。

リヴァプールFC

2016年、リヴァプールFCへ移籍。加入後すぐにチームにフィットし、重要な役割を担いました。2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのFCバルセロナ戦では、2ゴールを挙げる活躍でチームを決勝進出に導き、決勝のトッテナム戦にも勝利し優勝を果たしました。2019-20シーズンには、30年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。

パリ・サンジェルマンFC、ASローマ、アル・イテファク

2021年、パリ・サンジェルマンFCへ移籍しましたが、レギュラー定着は叶わず。2022年にはASローマへレンタル移籍するも、怪我に苦しみました。2023年9月には、サウジ・プロリーグのアル・イテファクへ移籍し、新たな挑戦を始めています。

オランダ代表としての活躍

ワイナルドゥムは、2011年にオランダ代表デビュー。2014 FIFAワールドカップでは3位決定戦でゴールを決め、チームの3位入賞に貢献しました。EURO2020予選では8ゴールを挙げ、本大会出場に貢献。EURO2020本大会でもゴールを記録しました。

プレースタイル

ワイナルドゥムは、中盤の様々なポジションをこなせる多才な選手です。攻撃的なセンスに加え、戦術理解度も高く、チームに貢献できる選手です。また、豊富な運動量と献身的なプレーも持ち味で、チームのために走り続けることができます。

エピソード

ファーストネームの「ジョルジニオ」は、元ブラジル代表DFのジョルジーニョが由来です。
ユース時代はジョルジニオ・ボアテングという名前でしたが、両親の離婚により母親の名字であるワイナルドゥムを名乗りました。
* 2011-12シーズンに行われたVVVフェンローとのアウェーゲームでユニフォームの綴りが間違っていたことが話題になりました。

ジョルジニオ・ワイナルドゥムは、その多才さと献身性で、多くのクラブと代表チームで成功を収めてきました。これからの活躍にも期待が高まります。

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