ジョルディ・クライフ

ジョルディ・クライフは、1974年2月9日、オランダのアムステルダムで生まれました。父は、オランダが生んだ伝説的サッカー選手ヨハン・クライフ。父のFCバルセロナ在籍中に生まれたことから、カタルーニャ語風に「ジョルディ」と名付けられました。

選手としてのキャリア

FCバルセロナの下部組織で育ち、1994年にトップチームデビュー。父ヨハンが監督を務めるチームで、そのシーズン9ゴールを記録。「エル・ドリーム・チーム」と呼ばれたバルセロナの黄金時代を間近で経験しました。

1996年、父のバルセロナ監督辞任と同時に、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。しかし、度重なる怪我に苦しみ、満足なプレーを見せることはできませんでした。その後、スペインの複数のクラブを渡り歩きましたが、偉大な父を持つというプレッシャーから、本来の力を発揮できない時期が続きました。

2004年には、当時所属していたエスパニョールから自由契約となり、無所属に。UAEのクラブからオファーを受けましたが、膝の怪我により白紙となりました。手術とリハビリを経て、2006-2007シーズンにはウクライナでプレー。2008年に現役を引退しました。

引退後は、ファッションビジネスやクライフブランドの会社経営に関わりましたが、2009年夏、マルタのヴァレッタFCで選手兼アシスタントコーチとして現役復帰を果たしました。

指導者としてのキャリア

選手引退後は、キプロスのAEKラルナカやイスラエルのマッカビ・テルアビブでスポーツディレクターを歴任。マッカビ・テルアビブでは、2017-18シーズンに監督を務めました。

2018年8月には、中国の重慶力帆の監督に就任。2020年1月には、エクアドル代表の監督に就任しましたが、連盟内の派閥争いの影響で代表活動はほとんど行われず、同年7月に契約解除となりました。その後、2020年8月に深圳市足の監督に就任しました。

代表としてのキャリア

スペイン国籍も有していましたが、父と同じオランダ代表を選択。通算9試合に出場し、1ゴールを記録。そのゴールは、1996年のヨーロッパ選手権スイス代表戦で挙げたものです。

プレースタイル

父譲りの足技を武器に、攻撃的なポジションならどこでもこなせるユーティリティ・プレイヤーでした。

獲得タイトル
FCバルセロナ
スーペルコパ・デ・エスパーニャ:1回（1994）
マンチェスター・ユナイテッドFC
プレミアリーグ:1回（1996-97）
* FAコミュニティ・シールド:2回（1996、1997）

もう一度検索