ジョン・アンダーソン (陸上選手)

ジョン・フランクリン・アンダーソン（John Franklin Anderson、1907年7月4日 - 1948年7月11日）は、アメリカ合衆国の元陸上競技選手で、特に円盤投で顕著な実績を残しました。彼の競技キャリアのハイライトは、1932年に地元で開催されたロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得です。

アンダーソンは、オリンピックに2度出場しており、1928年のアムステルダムオリンピックと1932年のロサンゼルスオリンピックでアメリカ合衆国代表として円盤投に出場しました。アムステルダム大会では、予選を通過したものの、決勝では5位に終わり、惜しくもメダルを逃しました。しかし、ロサンゼルスオリンピックでは、その実力を存分に発揮しました。

ロサンゼルスオリンピックの男子円盤投は、予選なしの決勝のみで実施され、11カ国から18人の選手が参加しました。アンダーソンは、国内のオリンピック代表最終選考会で、当時の世界記録保持者であったポール・ジェサップを破り、1位で代表の座を掴みました。ジェサップはオリンピック本番では力を発揮できず、8位に終わりました。アンダーソンは、6回の試技中の2回目でトップに躍り出て、4回目の試技で49メートル49センチの投てきを記録し、当時のオリンピック記録を更新して見事に金メダルを獲得しました。

オリンピック後も、アンダーソンは競技を続け、1933年のAAU主催競技会で優勝しました。1936年6月には、ベルリンオリンピックのアメリカ合衆国東部地区代表選考会で自己最高の50メートル62センチを記録しましたが、惜しくもオリンピック代表の座を逃しました。彼は円盤投だけでなく、砲丸投にも取り組み、1929年のIC4A室内競技会で優勝しています。

コーネル大学在学中、アンダーソンは陸上競技だけでなく、フットボールでも活躍しました。最上級生時には、陸上競技チームの主将と学生評議会の会長を務め、学生生活の中心的な存在でした。彼はまた、「クイル・アンド・ダガー」という名誉ある会員にも選ばれていました。大学卒業後、アンダーソンはアメリカ合衆国海軍に入隊し、最終的には海軍少佐に昇進しました。

1948年、アンダーソンはアラスカ州で脳内出血のため、41歳の若さで亡くなりました。彼の早すぎる死は惜しまれましたが、その功績は永遠に称えられています。コーネル大学は、アンダーソンのスポーツ界における貢献を称え、1978年に彼を大学の殿堂入りさせています。

アンダーソンの競技成績と人物像は、オリンピック精神とスポーツマンシップを体現するものとして、後世に語り継がれています。

[外部リンク]
ジョン・アンダーソン - Olympedia (英語)
ジョン・アンダーソン - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
* ジョン・アンダーソン - TrackField.brinkster.net (英語)

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