ジョナサン・チャールズ・グレイ
ジョナサン・チャールズ・グレイ(Jonathan Charles Gray)は、
1991年11月5日生まれのアメリカの
プロ野球選手で、現在MLBの
テキサス・レンジャーズに所属する
投手です。彼は
オクラホマ州リンカーン郡のチャンドラー出身で、愛称「グレイ・ウルフ」として知られています。また、彼の先祖にはアメリカの先住民、
チェロキー族が含まれています。
経歴
プロ入り前
プロ野球選手としての足跡は2010年に始まり、
カンザスシティ・ロイヤルズから指名を受けましたが、その時は契約には至りませんでした。翌年には
ニューヨーク・ヤンキースからの指名も受けましたが、再び契約を結ぶことはありませんでした。
プロ入りとロッキーズ時代
2013年、日本時間で行われたMLBドラフトでは
コロラド・ロッキーズに1巡目(全体3位)で指名され、晴れてプロ入りを果たしました。プロデビューは傘下の
パイオニアリーグのルーキー級チームで行われ、その後A+級の
モデスト・ナッツでも活躍しました。その年は合計19試合に先発し、無敗の4勝を記録、
防御率1.93という優れた成績を残しました。
2014年にはAA級
タルサ・ドリラーズでプレーし、24試合に先発
登板して10勝5敗、
防御率3.91、113奪
三振を達成します。2015年はAAA級
アルバカーキ・アイソトープスからメジャー契約を結び、
シアトル・マリナーズ戦でメジャー初
登板を果たしました。この年は9試合に先発し、成績は0勝2敗、
防御率5.53と振るいませんでした。
2016年には
先発ローテーションに名を連ね、5月13日に
ニューヨーク・メッツ相手にメジャー初勝利を挙げました。その後も29試合に
登板し、10勝10敗、
防御率4.61、185奪
三振という数字を記録しています。2017年には開幕
投手を務め、同年7月5日、
シンシナティ・レッズ戦で
本塁打を記録し、プロとしてのキャリアでの大きなマイルストーンとなりました。彼はこの年、20試合で10勝4敗、
防御率3.67、112奪
三振を達成しました。2019年も引き続きチームのローテーションの一角として活躍し、最終的には4年連続で二桁勝利を収めるなど、実力を証明しています。
2021年のオフにはフリーエージェントとなり、12月1日に
テキサス・レンジャーズと4年総額5600万ドルの契約を結びました。
選手としての特徴
ジョナサン・グレイは、最速99.4mph(約160km/h)を投じるフォーシームを主軸にし、決め球として平均88mph(約142km/h)のスライダーを使用しています。また、平均79mph(約127km/h)のカーブや、左
打者に対して効果的な平均85mph(約137km/h)の
チェンジアップも使いこなしています。特にカーブは日本の
投手、
ダルビッシュ有から学び、メジャー昇格後に習得したものです。
詳細情報
2023年度シーズン終了時の成績や守備記録に関しては、彼のキャリアの中で着実にスキルを向上させてきた証拠が見られます。また、背番号は55(2015年ー2021年)から、2022年より22に変更されています。運動能力と技術を兼ね備えた彼は、今後のさらなる成長と活躍が期待される選手です。