ジョン・サンテイトン

ジョン・サンテイトン：国際的なバスケットボール指導者の軌跡

ジョン・サンテイトン（John Saintignon、1965年5月6日 - ）は、アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン出身のプロバスケットボール指導者です。現役時代はポイントガード/シューティングガードとして活躍しました。

指導者としての遍歴

サンテイトンは、シトラ・クラブ（バーレーン）、埼玉ブロンコス（現：さいたまブロンコス）、オレゴン州立大学バスケットボール部（ディレクター）、メキシコの複数チームなど、多様なチームで指導経験を積みました。2021年からは山口ペイトリオッツのヘッドコーチを務めました。

学生時代

カリフォルニア大学サンタクルーズ校では、大学史上最高得点記録を保持。1985-86シーズンには1試合平均31.2得点を記録し、NCAAディビジョンIIIの得点王に輝きました。1990年にカリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業し、経済学の学位を取得。その後、リバティ大学で芸術の修士号を取得しました。

高校での指導

指導者としてのキャリアは、カリフォルニア州インペリアルビーチのマービスタ高校からスタート。1992年から3シーズン、ヘッドコーチとしてチームを1964年以来となるチャンピオンシップ優勝に導きました。その後、ボニータビスタ高校（チュラビスタ）で1995年から2001年までヘッドコーチを務め、2002年からはキャニオン・デルオロ高校（CDO）のヘッドコーチとして、3年連続で州のプレーオフに進出。

CDOでの3シーズン後、アリゾナ州フェニックスに移り、デザートエッジ高校のプログラム構築を支援しました。その後、オレゴン州立大学からPac-10カンファレンスへの参加要請を受けました。

プロリーグでの挑戦

オレゴン州立大学で2シーズンバスケットボールディレクターを務めた後、メキシコのCIBACOPA（太平洋岸バスケットボールサーキット）に所属するカバレロス・デ・クリアカンのヘッドコーチに就任。LNBP（メキシコ国内プロリーグ）では、初年度からプレーオフに進出し、全体6位の成績を収めました。

NCAAへの復帰と海外での活躍

その後、NCAAディビジョンIIのカリフォルニア州立スタニスラウス大学でアシスタントコーチを務め、2009-10シーズンにはサクラメントのグラント高校ヘッドコーチに就任。同校をプレーオフに導きました。同時期に、バーレーンのシトラ・クラブからヘッドコーチとして招聘され、2シーズン指揮。初年度はチームをファイナルフォーまであと一歩のところまで導き、2年目はチームを6勝3敗の成績に導きましたが、アラブの春の影響でシーズンが早期打ち切りとなりました。

2012年には、メキシコのCIBACOPA所属、フエルサ・ギンダ・デ・ノガレスのヘッドコーチに就任し、チームをプレーオフに導きました。2016年には、カバレロス・デ・クリアカンのヘッドコーチに2度目の就任を果たし、再びチームをプレーオフに導きました。

日本での挑戦

2019-2020シーズンには、日本のB3リーグに所属する埼玉ブロンコス（現：さいたまブロンコス）のヘッドコーチに就任し、チームをプレーオフ進出に向けて指導しましたが、COVID-19の影響でリーグが打ち切りとなりました。

国際的な活動

これまでにイタリア、中国、クロアチア、バーレーン、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、ドミニカ共和国でゲストスピーカーとして招かれ、指導を行う傍ら、トレーニングDVDを制作しています。

著書

TakeYourShot、Make Your Play（2017年）
Shooting for Impossible（2021年）
* Pass Attack the Complete Offensive System （2006年）

私生活

妻のアンジェリカと2人の息子と暮らしています。

ジョン・サンテイトンは、その豊富な経験と知識で、バスケットボール界に貢献し続けています。

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