ジョン・スコット (野球)

ジョン・ヘンリー・スコットのプロフィール

ジョン・ヘンリー・スコット（John Henry Scott）は、1952年1月24日生まれで、アメリカのミシシッピ州出身の元プロ野球選手です。彼は主に外野手として活躍しました。

経歴

スコットは1970年のメジャーリーグドラフトで全体2番目の指名を受けてサンディエゴ・パドレスと契約を結びました。1974年の9月7日にメジャーデビューを果たしましたが、その後はチャンスを掴むことができず、メジャーでの定位置を確保することはできませんでした。

1977年には新設されたトロント・ブルージェイズに移籍し、その年の79試合に出場を果たしました。特に1978年のセントルイス・カージナルス傘下の3Aでは50盗塁を記録しましたが、メジャー昇格には至りませんでした。

1979年、スコットは日本の東京ヤクルトスワローズに入団し、来日しました。彼の日本での最も記憶に残る瞬間のひとつは、5月27日に行われた対阪神タイガースとのダブルヘッダーでの活躍です。この2試合において、スコットは計4本の本塁打を打ち、これにより日本プロ野球史上初の「サイクル本塁打」を達成しました。この年、彼はさらに成長し、シーズン中に5試合連続で本塁打を記録するなど、長打力のある打者としての名声を確立しました。

日本での成功

1980年にはそのパワーと素早い動きによる守備力を駆使し、2年連続でダイヤモンドグラブ賞を受賞するほどの実力を持ちました。1981年にも活躍が期待されていた中で、5月10日の対阪神タイガース戦ではサヨナラ本塁打を記録しましたが、その活躍は長く続きませんでした。同年の5月26日、守備中に金網に激突し、左膝の靭帯を損傷してしまいました。このケガの影響で、彼はシーズン中の復帰が叶わず、最終的には1979年のシーズンをもって契約が解除され、帰国することとなりました。

その後、スコットはメキシカンリーグでプレーしたのを最後に現役を引退しました。

個人成績と表彰

スコットの日本での成績は彼のキャリアを特色付けるものでした。特に1979年の連続試合本塁打は5試合で、1980年にはオールスターゲームにも出場しました。また、彼はNPBでダイヤモンドグラブ賞を2回（1979年、1980年）受賞しており、その守備力と打撃力は高く評価されました。

背番号

彼がプレーした際の背番号は、1974年が34、1975年が6、1977年が11、1979年から1981年までは4を着用していました。

まとめ

ジョン・スコットは、アメリカのメジャーリーグのみならず、日本のプロ野球においてもその名を残した選手です。特にヤクルト時代の記録的な活躍は、多くのファンの記憶に刻まれています。

もう一度検索