セントルイス・カージナルス

セントルイス・カージナルスについて

セントルイス・カージナルス（St. Louis Cardinals）は、メジャーリーグベースボール（MLB）のナショナルリーグ中地区に所属するプロ野球チームであり、本拠地はミズーリ州セントルイスのブッシュ・スタジアムです。チームは「カーディナルス」とも呼ばれています。1875年にセントルイスに最初のプロ野球チームが設立され、19世紀から続く古豪であるカージナルスは、メジャーリーグでも屈指の名門チームとして知られています。

球団の成績と人気

カージナルスはワールドシリーズで11回の優勝を誇り、リーグ優勝は19回に達します。また、観客動員数もトップクラスであり、特に2014年にはMLB全体で第2位の動員数を記録しました。2007年には試合の動員率が99.7%という驚異的な数字を示し、これは特に人気の高いボストン・レッドソックスをも上回っています。バドワイザーで知られるアンハイザー・ブッシュ社が1953年から1996年までオーナー企業であり、カージナルスに多大な影響を与えました。

ライバル関係

カージナルスは、同地区のシカゴ・カブスと長年にわたり激しいライバル関係を築いてきました。両球団の間には人気があり、ファンの応援も熱烈です。レギュラーシーズンでは1221勝1161敗でカブスが勝ち越していますが、ワールドシリーズの優勝数ではカージナルスが圧倒しています。

歴史的な背景

カージナルスの歴史は興味深いものであり、創設当初はセントルイス・レッドストッキングスという名前で活動していましたが、経営不振により短期間で解散しました。その後、1882年にセントルイス・ブラウンズとして再スタートを切り、1885年から1888年までリーグ4連覇を達成するなどの活躍を見せました。1985年には現在の名称に改名され、これを機にカージナルスの名が広まることとなります。

カージナルスの黄金時代

カージナルスの黄金時代の幕開けは1915年、19歳のロジャース・ホーンスビーの入団から始まりました。彼はカージナルスのスター選手となり、6回連続で首位打者に輝くなど、圧倒的な成績を残しました。1926年には初のリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズでもニューヨーク・ヤンキースに対抗し、見事初のチャンピオンとなりました。

1930年代には「ガスハウス・ギャング」と呼ばれる個性的な選手たちがチームに加わり、1934年には再びワールドシリーズを制覇しています。40年代にはスタン・ミュージアルが加入し、彼の活躍にも後押しされて、セントルイスは野球の名所として知られるようになっていきました。

現代への道

1960年代から1980年代にかけても多くの成功を収め、特に1982年にはワールドシリーズを制覇し、92年にはマグワイアの大記録「シーズン70本塁打」が生まれるなど、常に注目を集めてきました。

2000年代以降も、カージナルスはプレーオフに進出し続け、特に2011年のワールドシリーズ制覇が記憶に残ります。最近では2020年に通算2000本安打を達成した選手もおり、球団は常に新しい才能を育成し続けています。

名称の由来

チーム名の「カージナル」は、カトリック教会の高位聖職者である枢機卿に由来し、またミズーリ州の州鳥であるショウジョウコウカンチョウにも関連しています。これにより、チーム名として浸透しました。カージナルスは、豊かな歴史と伝統を誇る球団であり、今なお多くのファンの支持を得ています。

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