ジョン・ヒジリ

ジョン・ヒジリは、日本を拠点に活動する映画監督です。

経歴

韓国で著名なアクション俳優として活躍したキャリアを持つジョン・ヒジリ氏は、その後、映画制作への情熱から監督を志すようになります。その目的を果たすため、日本へ渡り、映画の専門教育機関である日本映画学校（現在の日本映画大学）にて、第13期生として映画制作の技術と理論を深く学びました。この日本での学びが、俳優から監督への転身という、彼のユニークなキャリアの基盤となりました。

日本映画界における彼の貢献の一つとして特筆すべきは、後のアカデミー賞受賞監督ポン・ジュノ氏と日本の片山慎三監督との間に橋渡しとなるきっかけを作ったことです。この縁により、片山監督はポン・ジュノ監督のもとで助監督としての経験を積む機会を得ました。これは、日韓両国の映画人交流を促進する上で、ジョン・ヒジリ氏が果たした重要な役割を示すエピソードと言えるでしょう。

監督作品

監督として、ジョン・ヒジリ氏はジャンルやフォーマットを問わず、自身の視点を映像作品に落とし込んでいます。

映画作品

『hot c kiss』: 短編映画として制作された作品です。
『JAWS IN JAPAN　ジョーズ・イン・ジャパン』(2009年): 長編映画として公開された作品。

テレビ作品

『ドラマ 鉄道むすめ　～Girls be ambitious！～』(2008年): テレビドラマシリーズの一編を監督しました。特に、「銚子電鉄 外川つくし編 前編」「銚子電鉄 外川つくし編 後編」のディレクションを担当しています。

助監督作品

監督として活動する傍ら、ジョン・ヒジリ氏は多くの著名な監督のもとで助監督としても経験を積んでいます。多様な現場での経験は、監督としての彼の視野を広げ、表現の幅を豊かにすることに繋がっています。

映画作品

「血と骨」: 崔洋一監督作品に助監督として参加。
「ゆるせない、逢いたい」: 金井純一監督作品に助監督として参加。
「君が君で君だ」: 松居大悟監督作品に助監督として参加。

これらの経験は、異なるスタイルの監督たちから直接学び、大規模な制作現場での実践的な知識と技術を習得する貴重な機会となりました。韓国での俳優経験、日本での映画学習、そして監督・助監督としての実践経験という多角的なバックグラウンドが、ジョン・ヒジリ氏独自の映画制作スタイルを形成しています。

現在も日本の映画界において、独自のキャリアパスを歩む監督として注目されています。

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