松居大悟

松居 大悟について

松居大悟は1985年11月2日に福岡県北九州市若松区で生まれ、福岡市で育ちました。母親は九州で活動するコラムニストのトコであり、家族全員が慶應義塾大学卒業という学閥の強い家庭に育ちました。彼は幼少期、一人遊びやぬいぐるみで遊ぶことを好みましたが、次第に藤子・F・不二雄の作品に親しみ、自由帳に落書きを始めました。

中学1年生の時に両親が離婚し、その影響で不登校を経験。漫画家志望であった彼は、自分の作った漫画を出版社に持ち込むも、受け入れられず、結局アニメーターの谷口崇とコンビを組んで漫才に転向します。彼は第2回M-1グランプリに連続出場し、演劇に興味を持つきっかけとなりました。

慶應義塾大学に入学した松居は、演劇サークルの創像工房に入団し、そこで演劇の基礎を学びます。2006年には「劇団ゴジゲン」が設立され、彼は全ての公演の作・演出・出演を行うようになりました。2009年にはNHKの連続ドラマ『ふたつのスピカ』で最年少の脚本家としてデビュー。

2012年には映画『アフロ田中』で監督デビューを果たし、自身も天然パーマという主人公の役に通じる部分がありました。クリープハイプのビデオクリップも手掛け、その独特な世界観を表現しています。2015年にはTAMA映画賞で最優秀新進監督賞を受賞し、特に『私たちのハァハァ』や『ワンダフルワールドエンド』が高く評価されました。

主な作品

松居の作品には多様なジャンルがあり、以下に代表作を紹介します：

• - アフロ田中（2012年） - 監督
• - 男子高校生の日常（2013年） - 監督
• - 自分の事ばかりで情けなくなるよ（2013年） - 監督・脚本
• - スイートプールサイド（2014年） - 監督・脚本
• - ワンダフルワールドエンド（2015年） - 監督・脚本
• - 私たちのハァハァ（2015年） - 監督・共同脚本
• - アズミ・ハルコは行方不明（2016年） - 監督
• - アイスと雨音（2018年） - 監督・脚本
• - 君が君で君だ（2018年） - 監督・原作・脚本
• - 不死身ラヴァーズ（2024年、公開予定） - 監督・共同脚本

彼の作品の多くは、心温まる人間ドラマや青春をテーマにしており、視聴者に深い感動を残します。

また、松居は舞台製作にも力を入れており、『かけぬけない球児』や『ハッピーエンドクラッシャー』といった舞台作品でも作・演出を手がけています。さらに、テレビドラマ、テレビアニメでも脚本や監督を務めるなど、その活動の幅は広がっています。

受賞歴やメディア活動

受賞歴も豊富で、特に若手監督としての期待が寄せられています。近年では、小説やコラム執筆、ミュージックビデオ製作など、さまざまなメディアでの活動が目を引きます。松居のユニークな視点や才能は、今後も多方面での活躍を予感させます。彼の作品を通じて、多くの人々が彼の独特の世界観に触れ、共感していくことを期待しています。

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