ジョン・ピーター・リチャードソン (3世)

ジョン・ピーター・リチャードソンの生涯

ジョン・ピーター・リチャードソン（John Peter Richardson）は、1831年9月25日にサウスカロライナ州クラレンドン郡に生まれました。彼はジョン・ピーター・リチャードソンとジュリアナ・オーガスタ・マニングの間に生まれ、若い頃から政治に興味を持っていました。1849年にサウスカロライナ大学を卒業した後、クラレンドン郡のエルムズウッド農園で経営者としてのキャリアをスタートさせます。この地での経験が後の彼の政治活動に大きな影響を与えました。

政治への道

サウスカロライナ州の政治に足を踏み入れると、リチャードソンは州下院議員として選出され、政治的な足場を固めていきました。しかし、南北戦争が勃発すると、1862年にアメリカ連合国陸軍に参加し、ジェイムズ・キャンティー准将のもとで参謀として終戦まで献身的に務めました。戦争終結後の1865年から1867年までの間はサウスカロライナ州上院議員として活動しましたが、当時の政局は急進的な共和党に占められており、リチャードソンは一時的に政治の舞台から姿を消します。

1878年に彼が再び州の政治に復帰したのは、共和党の影響力が衰退したことが背景にあるためでした。彼は州財務官として任命され、1886年までその職に就いていました。このクリアな経歴により、リチャードソンは名実ともに州内での信頼を勝ち得ていきました。

知事就任

1886年、リチャードソンはクラレンドン郡の民主党の支持を受けて、州知事候補に名乗りを上げました。彼は民主党大会において推薦を受けましたが、副知事であるジョン・カルフーン・シェパードと対立候補として争うことになります。しかし、リチャードソンは農民組合からの強力な支持に支えられ、予備選挙を経て、民主党の圧倒的支持を得ることに成功しました。そして、対立候補が現れないまま、彼は第83代サウスカロライナ州知事に選出されました。

次の1888年、リチャードソンは知事としての2期目を目指しました。彼はティルマン派のジョセフ・アールとの予備選挙で6割を超える支持を集め、再度知事に選出されることとなります。彼はこの地位を利用して、潮流を受けた州政改革に取り組みました。特に1889年にはクレムゾン大学の設立を提唱し、教育の充実に貢献しました。

晩年と遺産

1899年7月6日、リチャードソンはサウスカロライナ州コロンビアにおいて77歳で亡くなりました。彼はカムデンのクエーカー墓地に埋葬され、地元では彼の業績が広く知られています。リチャードソンの生涯は政治家としての理想や改革の姿勢を反映しており、サウスカロライナ州の歴史の中で重要な位置を占めています。

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