1878年

1878年の出来事と背景

1878年は西暦において火曜日から始まる平年であり、明治11年に当たります。この年は世界各地でさまざまな出来事があり、日本でも重要な歴史的な動きがありました。

他の紀年法による1878年

本年は、日本では明治11年、皇紀2538年に相当します。また、干支においては戊寅の年に、清朝では光緒3年から4年にかけて、朝鮮では高宗15年、ベトナムの阮朝では嗣徳30年から31年に属します。同時に西洋では仏滅紀元2420年、イスラム暦1294年、ユダヤ暦5638年など、多様なカレンダーに該当します。

重要な出来事

この年の1月は、ウムベルト1世がイタリア王国の国王に即位したことや、伊豆諸島が静岡県から東京府へ移管されたことがありました。また、札幌丘珠事件などが発生し、注目を集めました。特に、1月24日に設立された駒場農学校は、新宿農事修学場から移転改称したもので、農業教育の発展を促しました。

2月には、東京市で竹馬が禁止され、トーマス・エジソンが蓄音機の特許を取得しました。また、海外旅券の規則が制定され、初めて「旅券」という言葉が使われるようになりました。さらに、ローマ教皇レオ13世が選出されたのもこの時期です。

3月には昌平橋鉄橋が開通し、日本で初となるアスファルト舗装が施されました。露土戦争がサン・ステファノ条約により講和を迎え、ルーマニア公国、セルビア公国、モンテネグロ公国の独立が正式に承認されました。また、商業界の発展のための東京商法会議所が設立され、これが後の東京商工会議所につながります。

5月には、紀尾井坂の変で大久保利通が暗殺され、日本の政局が大きく揺れ動きました。この事件は明治維新の元勲による政治的な出来事の一つとして知られています。

この年はまた、様々な金融機関や教育機関の設立が見られ、東京株式取引所や京都盲唖院などが開校・設立されました。特に京都盲唖院は、日本初の盲唖院として、視覚や聴覚に障害を持つ人々のための教育機関として重要な役割を果たしました。

6月に入ると、ベルリン会議が開幕し、国際的な関係がますます複雑化していきます。7月にはベルリン条約が締結され、露土戦争の結果として国境調整が行われ、各国関係が大きく影響を受けました。

また、1880年にかけて、日本では新しい法律が制定され、地方三新法が公布されるなど、地方自治の仕組みが整備されます。

12月に入ると、米国ホワイトハウスに電話が導入され、通信インフラの発展が報告されました。このように、1878年は日本において多くの重要な出来事が起こった年であり、さまざまなジャンルでの進展が観察されます。将来の影響を与える出来事が次々と生まれたことは、歴史における大きな転換点となりました。

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