ジョン・マッケンロー

ジョン・マッケンローのプロフィール

ジョン・マッケンロー（John McEnroe）は、1959年2月16日生まれのアメリカ人プロテニス選手で、左利きの特徴を持っています。身長は180cm、体重は75kg。彼はATPツアーでシングルス77勝、ダブルス71勝を記録し、シングルスとダブルスの両方で世界ランキング1位に君臨した数少ない選手の一人として知られています。

グランドスラムではシングルスで7回、ダブルスで9回、混合ダブルスで1回の計17回の優勝を果たしました。ダブルスではピート・フレミングと組み、特に57のタイトルを獲得し、同ペアでのグランドスラム優勝に関する記録は歴代2位です。また、年間最終戦においても3回の優勝を収め、多くのタイトルを獲得した偉大な選手です。

選手経歴

マッケンローの選手生活は1976年から始まりました。彼は18歳で初めてのグランドスラム混合ダブルスタイトルを獲得し、その後も目覚ましい成果を上げていきます。1979年には、全米オープンで初の四大大会タイトルを手にしました。1980年のウィンブルドンでは、名選手ビョルン・ボルグとの決勝が注目され、3時間55分におよぶ接戦を繰り広げました。この試合はテニス史上に残る名勝負とされています。

1981年には再びボルグと対戦し、ウィンブルドンで初優勝を果たし、続いて全米オープンでも3連覇を達成しました。彼はボルグの連覇を阻止し、テニス界の中心的な存在となっていきました。

しかし1982年は苦戦の年であり、1983年以降は再び充実期に入り、1984年にはウィンブルドンと全米オープンの両方で優勝、年間ランキング1位を保持しました。特に1984年の勝率は驚異の96.5%を記録しました。

1985年からは成績が下降し、故障に悩まされながらもダブルスでは活躍を続けました。1992年に現役を引退した後もテレビ解説者として活動し、シニアツアーに参加するなど、テニス界に影響を与え続けています。

プレースタイル

マッケンローのプレースタイルは、ネットプレーヤーとしてのスタイルが際立ち、サーブ・ボレーを基にした攻撃的なプレーが特徴です。彼はサービス時に素早くネットに出ることを好み、特にセカンドサーブ時はしばしばベースラインに留まるケースがありました。そのため彼のサーブは非常に強力で、特にアドバンテージコートからのスライスサーブは効果的でした。

ボレー技術においては、非常に優れたタッチを持ち、彼のプレーは「芸術的」と称されることもありました。彼はストロークも苦手ではなく、ボルグやコナーズなど当時の強力な選手たちと対等に戦う場面も多々ありました。

彼のトレードマークとも言える戦術は、主にライジングでの打球が挙げられ、多くの選手がベースラインに下がる中で、高い打点でボールを処理し、素早い展開で試合を支配しました。

私生活と記録

ジョン・マッケンローは、女優のテータム・オニールと結婚し、3人の子供をもうけました。1997年にロックシンガーのパティ・スマイスと結婚し、2人の娘がいます。マンハッタンに住んでいる彼は、引退後もテレビに出演し人気を博しています。

彼の歴史的な競技記録には、ウィンブルドン8回、全米オープン6回の優勝が含まれ、また国際テニス殿堂にも名を刻んでいます。彼の影響力と人気は衰えず、特に日本では多くのファンがいます。マッケンローは今もなおテニス界の伝説的存在として輝いています。

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