ジョン・ラウンズベリー

ジョン・ラウンズベリー：ディズニーアニメーションの巨匠

ジョン・ラウンズベリー(1911年3月9日 - 1976年2月13日)は、アメリカ合衆国を代表するアニメーターの一人です。オハイオ州シンシナティに生まれ、後にコロラド州デンバーに移住。東デンバー高校卒業後、アート・インスティチュート・オブ・デンバーでデザインを学びます。その後、ロサンゼルスへ移り、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインで研鑽を積みました。

才能溢れるラウンズベリーは、同校の講師の推薦を受け、1935年にウォルト・ディズニー・プロダクションに入社。数々の才能が競い合うディズニーの中でも、その類まれな才能はすぐに認められました。彼は、ディズニーの偉大なアニメーター、ノーム・ファーガソンに師事し、アニメーションの基礎を徹底的に学びました。

ラウンズベリーは、控えめで穏やかな性格であったと伝えられています。しかし、彼の描くアニメーションは、力強く、繊細で、そして圧倒的な表現力に満ち溢れていました。彼の作品からは、確かな技術と、キャラクターへの深い愛情が感じられます。これは、長年にわたる経験と、ひたむきな努力の賜物と言えるでしょう。

彼は、ディズニー黄金期を支えた中心的メンバーの一人として「ナイン・オールドメン」に名を連ねています。このグループは、ウォルト・ディズニーが信頼を寄せた、最高の才能を持つアニメーター達から構成されていました。ラウンズベリーは、そのメンバーとして、数々の名作アニメーション制作に貢献しました。

彼の参加した作品は枚挙に暇がありませんが、いずれもディズニーアニメーション史において重要な位置を占めています。ディズニー作品において、ラウンズベリーは、キャラクターデザイン、アニメーション、そして作品の全体的な完成度を高める上で、なくてはならない存在でした。

ラウンズベリーの功績は、後世のアニメーターたちに多大な影響を与えました。彼の技術、そしてアニメーションに対する情熱は、今日でも多くのアニメーション作家たちに受け継がれ、彼らの作品に息づいています。彼の作品は、今もなお世界中の人々を魅了し続けています。

1989年には、ディズニー・レジェンドに選出され、その功績は広く称えられました。これは、彼がディズニーアニメーションの歴史に刻んだ、大きな足跡を示すものです。控えめな性格ながら、卓越した才能と情熱でディズニーアニメーションの世界に多大なる貢献をした、真の巨匠と言えるでしょう。彼の功績は、これからも長く記憶され続けるに違いありません。

参考文献:

* デイヴ・スミス『Disney A to Z/The Official Encyclopedia オフィシャル百科事典』ぴあ、2008年。ISBN 483561691X。

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