ジョン・ロミータ・Jr

ジョン・サルヴァトーレ・ロミータ・Jr

ジョン・サルヴァトーレ・ロミータ・Jr（John Salvatore Romita, Jr.）は、1956年8月17日に生まれたアメリカ合衆国の著名なコミックアーティストです。彼は、1970年代から活動を始め、2010年代以降も現在に至るまで、主にマーベルコミックスの作品を数多く手がけており、特に「JRJR」という略称で広く知られています。

生い立ち

ロミータは、コミック作家のジョン・ロミータ・Srの息子として育ちました。父親もまたスパイダーマンのアーティストの一人であり、彼の影響を強く受けて成長しました。そのため、彼は幼少期からコミックの世界に親しんでいました。

キャリアのスタート

d 彼のコミック業界への第一歩は、13歳の時、マーベルコミックスの『アメイジング・スパイダーマン』第78号でプラウラーを創造することから始まりました。その後、1977年に発表された『アメイジング・スパイダーマン・アニュアル』第11号のストーリー「Chaos at the Coffee Bean!」でアメリカデビューを果たします。

1970年代から1980年代

彼の初期の成功は、1978年から始まった『アイアンマン』シリーズにおける作画に起因しています。ここで、ベサニー・ケイブやジャスティン・ハマーといったキャラクターが生まれました。また、1980年代では『アメイジング・スパイダーマン』に参加し、新しいキャラクターを次々に導入しました。たとえば、1980年にはマダム・ウェブ、1981年にはハイドロマンを初登場させました。

他の作品と進展

1982年には、マーベルの初めてのリミテッドシリーズ『マーベルスーパーヒーロー・コンテスト・オブ・チャンピオンズ』のアーティストとして参与。その後も、ジョン・ロミータ・Jrは『アンキャニィX-MEN』や『デアデビル』といった数多くのタイトルで活動し、また『パニッシャー・ウォー・ゾーン』やミニシリーズの『ケーブル』に関わることでその名声を高めました。

1990年代から現在

1990年代には特に『アイアンマン』や『デアデビル』のプロジェクトで目を引く作業を続け、1993年にはフランク・ミラーとともにデアデビルのリメイク版『Daredevil: The Man Without Fear』を制作。この作品は64ページから144ページに拡大され、五部作のリミテッドシリーズとして仕上げられました。

その後、彼は映画『キック・アス』においてもプロデューサーとして参加し、アニメーションによる回想シーンの監督を務めました。加えて、2014年にはDCコミックスからの依頼で『スーパーマン』の第3期シリーズの作画も手がけました。

影響とスタイル

ロミータのスタイルは、父の影響のみならず、ジャック・カービーやジョン・ビュッセマといった他のコミックアーティストからも影響を受けています。また、彼は制作過程の重要性を強調しており、コミックアートの表現方法の進化に寄与してきました。彼の作品は、今やコミックの歴史に欠かせない存在となっています。

ビブリオグラフィ

ロミータの作品は非常に多岐にわたり、マーベルやDCを問わず数多くのコミックでそのアートを見ることができます。彼の影響力は今も健在であり、多くの新進気鋭のアーティストにとってインスピレーションの源となっています。

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