ジョン・C・ステニス

ジョン・コーネリアス・ステニスについて

ジョン・コーネリアス・ステニス（John Cornelius Stennis, 1901年8月3日 - 1995年4月23日）は、アメリカ合衆国の政治家で、特にミシシッピ州選出の上院議員として知られています。彼の政治的キャリアは60年にわたり、上院議員として41年2ヶ月にわたってその地位にありました。この在任期間は、政治史の中でも非常に長いものの一つです。

初期の経歴

ステニスはミシシッピ州キプリングで生まれ、1923年にミシシッピ州立大学から学位を取得した後、バージニア大学で法学の学位を得ました。学生時代にはファイ・ベータ・カッパという名門社団のメンバーでもありました。在学中の1928年には、ミシシッピ州議会議員に選出され、1932年までその職にありました。その後、地域の検察官を経て、1937年から1941年まで巡回裁判所判事としての役割を果たしました。

上院議員としての活動

1947年、ステニスは州選出の上院議員であるセオドア・ビルボーの死去に伴う特別補欠選挙に出馬し、5人の候補者の中で勝利を収めました。この選挙以来、彼は1989年に辞職するまで、計41年2ヶ月の長い間上院議員として国政に関わることになります。その間、1969年から1981年までの期間には上院軍事委員長を務め、さらには上院仮議長にも就任しました。

彼の政治信条は、南部の保守派として知られ、公民権法には反対しつつも、1974年にバリー・ゴールドウォーターが共和党から大統領選に立候補した際には支持を表明するなど、独自の立ち位置を持って活動しました。また、ウォーターゲート事件では、ニクソン大統領の録音筆記録について発言を求められる役割も担いました。この最中、1973年には自宅前で暴漢に襲われ、重傷を負うという事件も経験しました。

晩年と遺産

1984年には癌の影響で左脚を切断することになり、1989年には上院議員を辞める決断をしました。辞職後は、故郷で教育関連の職に就き、地域の教育に貢献しました。晩年はミシシッピ州ジャクソンで過ごし、1995年にこの地で亡くなりました。彼はディカルブ郡のパインクレスト墓地に埋葬されています。

ステニスは、長い政治キャリアの中で一度も選挙に敗れることがなく、その業績は称賛されています。彼の名前を冠した施設としては、ジョン・C・ステニス宇宙センターや空母ジョン・C・ステニス（USS John C. Stennis, CVN-74）があります。彼の政治的影響力や業績は、後の世代にも語り継がれていくことでしょう。

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