ジョン＝ミカエル・ニコルソン

ジョン＝ミカエル・ニコルソン

ジョン＝ミカエル・ニコルソン（John-Michaël Nicholson、1949年6月22日 - ）は、オーストラリア・ボックスヒル（現ホワイトホース）出身の元自転車競技選手（トラックレース）。ジョン・ニコルソンと表記されることが一般的です。

経歴

1972年のミュンヘンオリンピック、個人スプリント決勝でダニエル・モレロンに敗れましたが、銀メダルを獲得しました。1974年にイタリアのジョリー・セラミカチームとプロ契約を結び、プロ選手に転向。同年の世界自転車選手権プロ・個人スプリントでは、デンマークのペデル・ペデルセンに次ぐ2位となりましたが、翌1975年の世界選同種目ではペデルセンを下して初優勝を果たしました。さらに翌1976年の世界選同種目でも、イタリアのジョルダーノ・トリニーを下して連覇を達成しました。

1977年世界選手権、プロスプリント準決勝

1977年の世界選手権はベネズエラのサンクリストバルで開催されました。3連覇を目指し順調に勝ち進んだニコルソンは、準決勝で前年4位だった日本の中野浩一と対戦しました。

1本目、ニコルソンは隙を見てイン捲りを仕掛けました。中野も必死にコースを締めようとしましたが、完全に塞ぐことはできず、ニコルソンが1本目を先取しました。

しかし、2本目では中野が豪快な捲りでニコルソンを圧倒し、1-1のタイとしました。当時21歳の中野が見せた圧倒的なパワーに、ニコルソンは脅威を感じていました。

迎えた3本目、ニコルソンは中野の捲りに屈する前に早めに決着をつけようと、最終1センターからスパートをかけました。しかし、2本目で力勝負を制した中野には、ニコルソンの焦りが見えていました。中野は2センター付近でニコルソンを豪快に捲りきり、3本目を制して勝利を収めました。

ニコルソンの3連覇を阻止した中野は、続く決勝でも準決勝でトリニーを破って勝ち上がってきた菅田順和を下して優勝。その後、同種目で10連覇という偉業を達成することになります。

一方、ニコルソンはこの敗戦により、当時所属していたケッティング・シマノとの契約を打ち切られ、その後も現役を続けましたが、第一線から退くこととなりました。

外部リンク

ジョン＝ミカエル・ニコルソン - サイクリングアーカイヴス（英語）
ジョン＝ミカエル・ニコルソン - Olympedia（英語）

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