ジョーイ・キング

ジョーイ・リン・キング（Joey Lynn|lynn King）は、1999年7月30日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた女優です。二人の姉、ハーレイ（現ハンター）とケリーも女優として活動しています。

キングは幼い頃から演技の世界に足を踏み入れ、2007年の映画『再会の街で』で主人公の娘役を演じ、映画デビューを果たしました。翌2008年にはアニメーション映画『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ|ホートン_ふしぎな世界のダレダーレ』でケイティの声を担当し、2009年の『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの|アイス・エイジ3_ティラノのおとしもの』ではビーバーの声を担当するなど、声優としても活動しました。同時期の2008年には、ホラー映画『 REC:レック/ザ・クアランティン』にも出演しています。

テレビドラマへの出演も初期から多く、2010年には人気シリーズ『ゴースト 〜天国からのささやき』や『スイート・ライフ』の複数エピソードにゲスト出演しました。他にも、『アントラージュ★オレたちのハリウッド』、『CSI:科学捜査班』、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』、『Life in Pieces』など、様々な作品に顔を見せています。

彼女にとって転機となったのは2010年、ビバリー・クリアリーの児童文学シリーズを映画化した『ラモーナのおきて』で、主人公ラモーナ・クインビーを演じ、映画での初主演を飾りました。この映画のために、「Ramona Blue」という楽曲をリリースするなど、多才な一面も見せています。

その後もキャリアを順調に重ね、2011年のSFアクション映画『世界侵略: ロサンゼルス決戦』ではキルステンという少女役を演じ、同年には映画『ラブ・アゲイン』にも出演しました。また、人気歌手テイラー・スウィフトの楽曲「Mean」のミュージックビデオにも学生役で登場しています。

2012年には、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ完結編『ダークナイト ライジング』で、物語の重要な鍵を握る若き日のタリア・アル・グールを演じ、その存在感を示しました。同時期には、コメディシリーズ『Bent』や『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』にゲスト出演し、ホラーアンソロジー『The Haunting Hour: The Serie』の最終回にも出演しています。

2013年は特に多作で、『オズ はじまりの戦い』、『ホワイトハウス・ダウン』、『Family Weekend』、そして世界中で大ヒットを記録したホラー映画『死霊館』など、異なるジャンルの作品に立て続けに出演し、その演技の幅広さを見せつけました。

2014年には、ザック・ブラフ監督の映画『WISH I WAS HERE 僕らのいる場所』に出演。同年、コーエン兄弟が製作総指揮を務めた高評価のテレビシリーズ『ファーゴ』のシーズン1に、主要人物である警察官ガス・グリムリーの娘グレタ役でレギュラー出演し、批評家からも注目されました。

2016年には青春ドラマ映画『The Possibility of Fireflies』へのキャスティングが発表され、2017年のホラースリラー映画『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』では主人公クレア役を務めました。

彼女の世界的な認知度を高めたのは、2018年にNetflixで配信された青春ロマンティックコメディ映画『キスから始まるものがたり』です。主人公エル・エヴァンス役を演じ、ティーンエイジャーを中心に絶大な人気を獲得しました。この成功を受け、続編の『キスから始まるものがたり2』（2020年）、『キスから始まるものがたり3』（2021年）でも引き続き主役を演じ、シリーズを通して多くのファンを獲得しました。

また、2019年にはHuluで配信された実話に基づいた犯罪アンソロジーシリーズ『見せかけの日々』で主演を務め、複雑な心理を持つジプシー・ローズという難役に挑みました。この作品での演技は高く評価され、その演技力は改めて証明されました。同時期にCBSのコメディシリーズ『Life In Peace』のシーズン4にもモーガン役で再出演しています。

私生活においては、2022年3月、自身が出演したドラマ『見せかけの日々』で共同制作・監督を務めたスティーブン・ピエトとの婚約を発表しました。

子役からキャリアを積み重ね、ジャンルを問わず様々な役柄に挑戦し続けるジョーイ・キングは、確かな演技力と幅広い表現力で観客を魅了しており、今後の更なる活躍が期待される女優です。

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