ジョージア州立大学

ジョージア州立大学（Georgia State University, GSU）は、ジョージア州アトランタに位置する、研究型州立大学です。ジョージア大学システムの一員として、1913年にその歴史をスタートさせました。州内で最も多くの学生数を誇り、全米でもトップ10に入るほどの規模を誇る大学として知られています。2018年時点では、約5万3千人の学生が在籍しており、そのうち約3万3千人がメインキャンパスで学んでいます。

アメリカの大学分類においては、R1（高度研究型大学）に位置づけられています。2018年度の研究費は2億米ドルを超え、医学部、農学部、工学部を持たない大学としては、3年間全米トップの地位を誇りました。公立大学全体で見ても、全米408大学中78位という高い研究力を示しています。州最大の総合大学として、10学部・研究科で100以上の研究分野と250以上の学位課程を提供しています。大学図書館は、総合図書館と法学部図書館から構成され、合計で1300万点を超える蔵書を保有しています。また、連邦文書の保管場所としても機能しています。

歴史

ジョージア州立大学は、ジョージア工科大学附属夜間商業学校として1913年に創立されました。1930年代には、ジョージア大学システムの一部となり、アトランタ公開教育部として再編成されました。この頃から、夜間学校の生徒にも大学の学位が授与されるようになります。また、この時期には、ジョージア夜間カレッジとアトランタ・ジュニア・カレッジの二つに分かれていました。1947年9月にはジョージア大学の附属となり、ジョージア大学アトランタ校と名称が変更されました。

創立から約40年間、ジョージア州立大学は他の大学の付属校として発展しました。しかし、1955年には4年制大学として独立することが決定し、ジョージア州立経営大学として新たなスタートを切ります。1927年から校長を務めていたウォルター・スパークスが初代学長に就任しました。その後、大学は総合大学化を進め、1961年にジョージア・ステート・カレッジ、1969年に現在のジョージア州立大学へと改名しました。

1995年には、大学システム理事会によって「研究型大学」としての地位を確立しました。これは、ジョージア工科大学、ジョージア大学、オーガスタ大学に次ぐ、同大学システムで4番目の研究型大学としての認定でした。また、1962年には黒人学生を初めて受け入れ、ジョージア工科大学、ジョージア大学よりも1年遅れて人種統合を実現しました。

組織

ジョージア州立大学は、以下の学部と研究機関で構成されています。

政策学 (Andrew Young School of Policy Studies)
看護・医療学 (Byrdine F. Lewis College of Nursing and Health Professions)
芸術学 (College of the Arts)
教養・科学 (College of Arts & Sciences)
教育・人間開発学 (College of Education and Human Development)
ビジネススクール (J. Mack Robinson College of Business)
ロースクール (College of Law)
公衆衛生学 (College of Public Health)
生物医学 (Institute of Biomedical Sciences)
オナーズカレッジ (Honors College)
ペリメターカレッジ (Perimeter College)

キャンパス

ジョージア州立大学は、創立以来アトランタの中心部にキャンパスを構え続けています。1960年代初期には「コンクリート・キャンパス」という自虐的な愛称で呼ばれていましたが、現在では学生に親しまれています。アトランタ中心部の経済発展と共に、「街外れではない。街の一部。」というスローガンを掲げ、地域社会との一体感を強めています。

関連人物

著名な卒業生としては、以下のような人物がいます。

ジョディ・パウエル - 政治家、ジミー・カーター政権時のホワイトハウス報道官
ジュリア・ロバーツ - 女優 (中退)

脚注

[外部リンク]

公式ウェブサイト
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