ジョージ・バーンズ (内野手)

ジョージ・ヘンリー・バーンズ（George Henry Burns, 1893年1月31日 - 1978年1月7日）は、アメリカ合衆国オハイオ州出身のプロ野球選手です。ポジションは一塁手で、右投げ右打ちの選手でした。ニックネームは「Tioga George」として知られています。

バーンズは1914年にデトロイト・タイガースに入団し、1年目から137試合に出場。打率.291を記録する一方、リーグ最多の12死球を記録しました。タイガースで4シーズン正一塁手として活躍後、1918年にニューヨーク・ヤンキースを経由し、フィラデルフィア・アスレチックスへ移籍します。アスレチックスでは、1918年にリーグ最多の178安打、打率.352を記録しましたが、1920年にはクリーブランド・インディアンスへトレードされました。

インディアンスでは控えの一塁手でしたが、1920年のワールドシリーズでは第6戦でタイムリー二塁打を放ち、チームのシリーズ制覇に貢献しました。この年、インディアンスではレイ・チャップマンが頭部死球により亡くなるという悲劇がありましたが、新人のジョー・シーウェルが後釜として抜擢されました。バーンズはシーウェルにバットをプレゼントし、チームに迎え入れたというエピソードが残っています。シーウェルはそのバットを「ブラック・ベッツィー」と名付け、引退まで14年間使い続けたことは有名な話です。

1921年、バーンズは84試合ながら打率.361という高い成績を残しましたが、翌年ボストン・レッドソックスへトレードされます。レッドソックス在籍中の1923年9月14日には、対インディアンス戦でメジャーリーグ史上初となる一塁手による無補殺三重殺を達成しました。打者フランク・バウアーのライナーを捕球し、一塁を離れていた走者のウォルト・ルツキーにタッチ、そのまま二塁ベースに駆け込み、二塁走者のリッグス・ステフェンソンもアウトにしたのです。レッドソックスでもほぼ全試合に出場し、3割以上の打率を残していましたが、1923年オフに再びインディアンスへ移籍しました。このトレードの交換要員の一人には、同じく無補殺三重殺を達成したビル・ワムズガンスがいました。

インディアンス復帰3年目の1926年には、シーズン64本の二塁打を含む114打点、打率.358という活躍で、同年のアメリカンリーグ最優秀選手に選ばれました。1928年にはニューヨーク・ヤンキース、1929年には再びアスレチックスと、ワールドシリーズに出場するチームを渡り歩き、1929年にメジャーリーグを引退しました。その後、パシフィックコーストリーグで5年間プレーし、1932年にはリーグ最多打点を記録しました。

引退後は、1967年までシアトルで保安官代理を務めました。1978年にワシントン州で亡くなりました。

詳細情報

年度別打撃成績（各年度の太字はリーグ最高、「-」は記録なし、通算成績の「数字」は不明年度があることを示す）は以下の通りです。

表彰
シーズンMVP：1926年
ワールドシリーズ出場：2回（1920年、1929年）
シーズン二塁打数：64（1926年、史上2位）
一塁手による無補殺三重殺：1923年9月14日

外部リンク

選手の通算成績と情報: MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 B

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