ジョージ・マクギニス

ジョージ・マクギニス：ABAを彩った伝説のパワーフォワード

ジョージ・F・マクギニス（1950年8月12日 - 2023年12月14日）は、1970年代にABAとNBAで活躍したバスケットボール選手です。インディアナ州インディアナポリス出身で、インディアナ大学を中退後、プロの世界へ飛び込みました。ポジションはパワーフォワード、203cmの身長と107kgの体重を生かしたプレーで、多くのファンを魅了しました。

ABAでの輝かしいキャリア

マクギニスは、ABAのインディアナ・ペイサーズでその才能を開花させました。1年目からチームに貢献し、メル・ダニエルズと共にペイサーズを初のABAチャンピオンに導きます。2年目の1972-73シーズンには、リーグ2位の平均27.6得点を記録し、チームを連覇に導きました。プレーオフMVPにも輝き、名実ともにリーグを代表する選手となりました。

1974-75シーズンには、平均29.8得点、14.8リバウンドを記録し、得点王とシーズンMVPをダブル受賞。しかし、チームは優勝から遠ざかりました。その後、ニューヨーク・ネッツとの契約を経て、NBAのフィラデルフィア・76ersへ移籍します。

NBAでの挑戦と苦悩

76ersでは、ジュリアス・アービングとのコンビで注目を集めました。1976-77シーズンにはチームをNBAファイナルに導きましたが、ポートランド・トレイルブレイザーズに敗れました。その後、デンバー・ナゲッツを経て、古巣ペイサーズに復帰しますが、怪我の影響もあり、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

引退後と業績

1982年に現役を引退。ABAとNBAでの通算成績は、842試合に出場、17,009得点、9,233リバウンド、3,089アシスト、平均20.2得点、11.0リバウンド、3.7アシストでした。特にABA時代には、得点王、シーズンMVP、プレーオフMVP、優勝など、数々のタイトルを獲得しました。

マクギニスは優れたジャンプシューターではありませんでしたが、それを補って余りあるシュート決定力を持っていました。また、76ersのゼネラルマネージャーは「マクギニスがフィラデルフィアのバスケットボールそのものを変えた」と語るなど、チームへの貢献も高く評価されています。

2017年には、ベテラン委員会選出によりバスケットボール殿堂入りを果たしました。2023年12月14日に73歳で亡くなりましたが、彼の功績は永遠にバスケットボール史に刻まれるでしょう。

主な業績

ABAオールルーキー1stチーム (1972)
オールABA1stチーム (1974, 1975)
ABAオールスターゲーム (1973～1975)
ABAシーズンMVP (1975)
ABAプレーオフMVP (1973)
ABAファイナル制覇 (1972, 1973)
ABA得点王 (1975)
オールNBA1stチーム (1976)
オールNBA2ndチーム (1977)
NBAオールスターゲーム (1976, 1977, 1979)
インディアナ大学オールセンチュリーチーム (2000)
インディアナ・ペイサーズ40周年記念オールタイムチーム (2007)
* 背番号『30』はインディアナ・ペイサーズの永久欠番

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