ジョーダン・プール

ジョーダン・プール：才能開花と挑戦の軌跡

ジョーダン・アンソニー・プール（Jordan Anthony Poole）は、1999年6月19日生まれ、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のプロバスケットボール選手です。現在はNBAのワシントン・ウィザーズに所属し、シューティングガードまたはポイントガードとして活躍しています。

学生時代

高校時代から注目を集めたプールは、イリノイ大学、インディアナ大学、ネブラスカ大学など、多くの強豪大学からオファーを受けました。最終的に、ビッグ・テン・カンファレンスに所属するミシガン大学へ進学を決意しました。

ミシガン大学での活躍

1年生の頃からその才能を発揮し、開幕戦でチームハイの19得点を記録。NCAAトーナメントでは決勝まで進出し、準優勝を果たしました。チームには、後にNBAドラフト1巡目指名されるモリツ・ワグナーや、マイアミ・ヒートのフランチャイズ記録保持者であるダンカン・ロビンソンも所属していました。

2年生になると、さらに成長を遂げます。ジョージ・ワシントン大学戦でキャリアハイの22得点、サウスカロライナ大学戦では26得点を記録。チームも大学記録となる17連勝を達成するなど、躍進を遂げました。NCAAトーナメントではスウィート16まで進出しましたが、テキサス工科大学に敗れました。シーズン終了後、プールは2019年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました。

NBAでのキャリア

ゴールデンステート・ウォリアーズ時代

2019年のNBAドラフトで、ゴールデンステート・ウォリアーズから全体28位で指名を受けました。ルーキーシーズンはGリーグへの降格も経験しましたが、着実に成長を続け、2021年にはキャリアハイの38得点を記録しました。

2021-22シーズンには、プレシーズンで好成績を残し、MIP（最も成長した選手）の筆頭候補と目されるようになりました。ステフィン・カリーの相棒として期待され、チームの好調を支えました。クレイ・トンプソンの復帰後はシックスマンとして、カリーの怪我の際にはスターターとして活躍。76試合に出場し、平均18.5得点、3.4リバウンド、4.0アシストを記録し、フリースロー成功率はリーグ1位の92.5%を記録しました。しかし、MIPの最終候補には選出されませんでした。

プレーオフでは、デビュー戦で30得点を記録するなど、チームを牽引。カリー、トンプソンとの3人で高得点を量産し、“スプラッシュ・トリオ”と呼ばれるようになりました。デンバー・ナゲッツとの1回戦では、平均21.0得点、2.4リバウンド、5.4アシストを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。

2022-23シーズン開幕前には、ウォリアーズと4年1億4000万ドルの契約延長を結びました。

ワシントン・ウィザーズへの移籍

2023年7月6日、パトリック・ボールドウィン・ジュニア、ライアン・ロリンズとともに、ワシントン・ウィザーズにトレードされました。新たなチームで、どのような活躍を見せるのか、今後の活躍が期待されます。

ジョーダン・プールは、その高い得点能力と、常に成長を続ける姿勢で、多くのファンを魅了しています。今後のNBAでの活躍から目が離せません。

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