ジョーダン・ロマノ

ジョーダン・ロマノ:カナダが生んだ剛腕クローザー



ジョーダン・ロバート・ロマノ(Jordan Robert Romano)は、1993年4月21日生まれ、カナダオンタリオ州マーカム出身のプロ野球選手投手)です。右投右打で、MLBのフィラデルフィア・フィリーズに所属しています。

プロ入りと下積み時代



ロマノは、2014年のMLBドラフトトロント・ブルージェイズから10巡目(全体294位)で指名され、プロの道を歩み始めました。しかし、2015年にはトミー・ジョン手術を受けるなど、決して順風満帆ではありませんでした。

WBCイタリア代表、そしてメジャーへ



2017年には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のイタリア代表に選出され、国際舞台を経験しました。そして、2019年6月12日にブルージェイズでメジャーデビューを果たし、念願のMLBの舞台に立ちました。

ブルージェイズの守護神へ



2020年にはメジャー初勝利を挙げ、2021年からはブルージェイズのブルペンに欠かせない存在となりました。シーズン途中からは抑えを任され、最終的には62試合登板防御率2.14、7勝1敗23セーブという好成績を残し、ブレイクを果たしました。シーズン終盤には20試合連続セーブを記録するなど、圧巻の投球を見せました。

2022年には、連続セーブ記録を31まで伸ばし、トム・ヘンキーの記録を更新する球団新記録を樹立。自身初のリリーバー・オブ・ザ・マンスも受賞し、オールスターゲームにも初選出されました。最終的に36セーブを挙げ、リーグ3位となりました。また、ティップ・オニール賞も受賞しています。

2023年もオールスターゲームに選出されるなど、リーグを代表するリリーバーとしての地位を確立しています。

プレースタイル



ロマノの持ち味は、平均97.6mph(約157.1km/h)、最速101.4mph(約163.2km/h)を計測するフォーシームとスライダーです。この二つの球種を武器に、打者を圧倒するピッチングが彼の最大の魅力です。

主な記録と表彰



MLBオールスターゲーム選出:2回(2022年、2023年)
トロント・ブルージェイズ球団連続セーブ記録:31回
リリーバー・オブ・ザ・マンス:2回(2022年4月・7月)
ティップ・オニール賞:1回(2022年)

まとめ



ジョーダン・ロマノは、苦しい下積み時代を乗り越え、ブルージェイズの守護神としてMLBで輝きを放っています。最速163km/hの速球とスライダーを武器に、これからも多くのファンを魅了してくれることでしょう。今後の活躍にも期待です。

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