ジョー・ガンケル

ジョセフ・ディロン・ガンケル（愛称：ジョー・ガンケル）は、1991年生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として知られています。

マイナーリーグ時代

2013年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから18巡目で指名されプロ入り。2013年から2019年までの7年間はマイナーリーグ(MiLB)で過ごし、その間、15もの球団を渡り歩きました。マイナーリーグの薄給を補うため、オフシーズンにはニュージャージー州の高校で臨時教員として働くなど、苦労人としての一面も持っています。

阪神タイガース時代

2019年12月、NPBの阪神タイガースと1年契約を結び来日。推定年俸は50万ドル、背番号は49に決定しました。

2020年は開幕ローテーション入りを果たしましたが、初先発となった試合で敗戦投手となり、その後二軍降格。リリーフへ転向後は中継ぎとして11ホールドを記録し、シーズン終盤には再び先発としても起用されました。最終的に28試合に登板、防御率3.18、2勝4敗という成績を残し、翌年も契約を更新。

2021年も先発ローテーションに入り、開幕カードで初勝利。その後も安定した投球を続け、6連勝を達成しました。これは球団外国人選手としては歴代3位の記録です。シーズンを通して先発ローテーションを守り、中日ドラゴンズに対しては3戦3勝、防御率0.46と相性の良さを見せました。シーズン後、再び契約を更新しています。

2022年は、シーズン初登板で満塁本塁打を浴びるなど苦しい立ち上がり。6月には打者として猛打賞を記録するも、夏場以降は調子を崩し、同年オフに自由契約となりました。

ソフトバンクホークス時代

2022年12月、福岡ソフトバンクホークスへの入団が発表されました。背番号は27。先発ローテーションの一角として期待されましたが、5試合の登板で0勝1敗、防御率5.82と結果を残せず、12月に自由契約となりました。

ミネソタ・ツインズ傘下時代

2024年2月、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びました。

選手としての特徴

196cmの長身から繰り出されるサイドスローが特徴。最速151km/hのツーシームに加え、スライダー、スプリット、シンカーなどを投げ分け、ゴロを打たせる投球スタイルを持ち味とします。マイナー通算では与四球率1.5という抜群の制球力を誇ります。来日1年目は左打者を苦手とする傾向がありましたが、2年目には改善を見せました。投球フォームは、体の芯がブレないと専門家から評価されています。

人物

愛称は「ガンク」、「ガンケル先生」。「ガンケル先生」の由来は、臨時教員としての勤務経験と、チームメイトへの献身的なアドバイスから。マイナーリーグ時代の薄給を支えるため、オフには妻の伝手で臨時教員として働いていました。2022年6月には第一子となる娘が誕生しています。

ジョー・ガンケルは、その野球人生において様々な困難を乗り越え、常に向上心を持ってプレーする選手です。今後の活躍にも注目が集まります。

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