ジョー・コーポレーション (愛媛)

株式会社ジョー・コーポレーションの概要

株式会社ジョー・コーポレーションは、愛媛県松山市に本社を構えていた日本の総合建設会社です。この企業は、かつて「株式会社中岡組」という名称で知られていましたが、2000年に新たにCIを導入すると同時に社名を変更しました。会社名は「Japan Overseas architectural Works」の略称であり、日本から世界を目指す建設メーカーを意味しています。

当初は主に公共工事を中心に事業を展開していましたが、次第に商業施設や一般住宅の建設にシフトしていきました。1996年からは分譲および賃貸マンションの開発も手掛けるようになり、中国や九州地域、さらに東京近郊にも進出しました。特に分譲マンション「サントノーレ」シリーズは成功を収め、合計で約120棟、4,600戸を販売しました。

業績の推移

企業の売上は2006年12月期に341億円に達し、その時期がピークでした。しかし、景気の低迷が続く中、マンションの販売不振や改正建築基準法の影響を受けて着工遅れが発生し、得意としていた遊技場業界も低迷して受注が激減しました。これにより、業績は次第に悪化し、2007年には売上高244億円、赤字が初めて発生しました。特に当期損益は約15億円の赤字となりました。

2009年1月21日には松山地裁に民事再生法の適用を申請し、負債総額は約90億円に上りました。その後、再生計画案を提出し、経営の立て直しを図ろうとしましたが、県外の出張所閉鎖や従業員の削減を行わなければならず、状況は厳しいものでした。関連会社の清算や受託業務の取りやめなども実施しました。

経営再建と最終的な決定

2012年には民事再生手続きを終結させたものの、依然として労務費や資材コストの高騰が影響し、経常赤字は2億2500万円に達し、業績改善には至りませんでした。最終的には2015年2月25日に事後処理を弁護士に一任し、事業を停止することになりました。同年2月10日には賃貸マンション事業やテナントビル事業を関連会社へ譲渡し、従業員の約20名も関連会社に移行しました。

同年6月5日には松山地方裁判所に自己破産を申請し、7月21日には破産手続き開始決定が下されました。負債総額は約72億7500万円となり、企業としての幕を閉じました。

事業所と歴史

株式会社ジョー・コーポレーションは、愛媛県内に本社を置き、各地に支店を展開していました。歴史としては、1950年に内子町で創業し、その後1964年に株式会社中岡組を設立しました。1991年には賃貸マンションの第1号を建設し、1996年に本社を松山市に移転。その後、2000年に社名変更し、九州への進出や東京支店の設立を果たしました。

しかし、経営の急激な悪化により、2015年をもって事業を停止し、最終的には2018年に法人格が消滅しました。これが株式会社ジョー・コーポレーションの歴史の全貌です。

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