ジョー・マズーラ

ジョセフ・マズーラ：セルティックスを導く若き知将

ジョセフ・マズーラ（Joseph Mazzulla）は、1988年6月30日生まれ、アメリカ合衆国ロードアイランド州ジョンストン出身の元バスケットボール選手であり、現在はNBAボストン・セルティックスのヘッドコーチとしてチームを率いています。

現役時代とコーチへの転身

マズーラはウェストバージニア大学在学中、2009年に不祥事を起こし出場停止処分を受けましたが、2009-10シーズンにはチームのキャプテンとしてNCAAトーナメントでファイナル・フォーに進出しました。大学卒業後、海外プロリーグへの挑戦を断念し、指導者の道へ進みます。

2011年にグレンビル州立大学、2013年にフェアモント州立大学のアシスタントコーチを経て、2016年にはNBAGリーグのメイン・レッドクローズでアシスタントコーチを務めました。2017年にはフェアモント州立大学のヘッドコーチに就任し、2018-19シーズンにはNCAAトーナメントに出場を果たしました。

ボストン・セルティックスでの躍進

2019年6月、マズーラはNBAのボストン・セルティックスのアシスタントコーチに就任。2022-23シーズン開幕前、ヘッドコーチの職務停止処分を受け、急遽代役としてヘッドコーチに就任しました。

このシーズン、セルティックスは開幕からNBA最高勝率を記録するなど目覚ましい活躍を見せ、マズーラ自身も10月/11月の月間最優秀コーチ賞を受賞。オールスターゲームではヘッドコーチを務めるなど、その手腕が高く評価されました。

そして、2023-24シーズン。セルティックスはレギュラーシーズンを64勝18敗という好成績で終え、イースタンカンファレンス1位でプレーオフに進出。NBAファイナルではダラス・マーベリックスを4勝1敗で下し、2008年以来となる悲願の優勝を果たしました。マズーラは、1970年以降では最年少となる35歳でチームを優勝に導いたヘッドコーチとして、その名を歴史に刻みました。

プレースタイルと人物像

マズーラは、サッカーの名将ジョゼップ・グアルディオラを敬愛しており、グアルディオラがマンチェスター・シティで用いている戦術をバスケットボールに取り入れていることでも知られています。革新的な戦術と、選手たちの能力を最大限に引き出す指導力で、セルティックスを新たな高みへと導いたマズーラの今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索