ボストン・セルティックス

ボストン・セルティックスの歴史

ボストン・セルティックス（Boston Celtics）は、アメリカのプロバスケットボールリーグNBAに所属するチームで、マサチューセッツ州ボストンを本拠地としています。イースタン・カンファレンスのアトランティック・ディビジョンに属し、チーム名の「セルティックス」は、アイルランド系住民が多いボストンの歴史的背景を反映しています。セルティックスは、NBA全体で最も多くのチャンピオンシップを獲得しており、その名門を支えてきた選手たちや戦術は、バスケットボール界において特筆すべきものです。

設立と初期の挑戦

セルティックスは1946年に、前身であるBAA（バスケットボール・アソシエーション・オブ・アメリカ）が設立された際に創設されました。創業者はボストン・ガーデンのオーナーであるウォルター・ブラウン。チーム名は1920年代にニューヨークを本拠地としていた強豪「ニューヨーク・セルティックス」に由来しています。最初の数年間は成績が振るわず、勝率は5割に達しないことが続いていましたが、1950年にレッド・アワーバックが監督として加入すると、選手の起用法や戦略が一新され、徐々にチームは強化されていきました。

ビル・ラッセルと黄金時代

セルティックスが本格的に強豪チームへと変貌を遂げたのは、1956年にビル・ラッセルを獲得してからです。彼は1957年にチームを優勝に導き、以降8年連続でのチャンピオンシップを達成しました。ラッセルの存在はチームにとって欠かせないものであり、当時の監督アワーバックの戦略によって、彼は選手兼監督としてもチームを引っ張りました。

新たな時代の幕開け

1970年代には連続優勝が途絶えていたものの、1974年と1976年に優勝を果たし、ハブリチェックやコーエンスなどのスター選手たちが活躍しました。しかし1980年代に入ると再び黄金時代を迎え、ラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュから成る「ビッグスリー」が形成され、リーグを代表する強豪となりました。特にバードが入団した1979年からは、毎年のように優勝争いに名を連ね、1981年、1984年、1986年に優勝を果たします。

近年の挑戦

セルティックスは1990年代から2000年代初頭にかけて優勝から遠ざかりましたが、2007年にはレイ・アレンとケビン・ガーネットを獲得し、ポール・ピアースとの「ビッグスリー」を再結成。これにより2008年には再び優勝を果たし、NBAファイナルMVPにはピアースが選ばれました。その後、チームは再建期を迎え、新たな若手選手たちが台頭し、特にジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンが重要な役割を果たしています。

現在の姿

2022-23シーズンには、クラブの基盤をより強固にするための選手補強やトレードが行われており、再びタイトル争いへと進撃を続けています。特にテイタムとブラウンは、チームのエースとして存在感を発揮しており、彼らの成長が今後のチャンピオンシップ争いに大きく寄与すると期待されています。ボストン・セルティックスは、その輝かしい歴史と共に、未来への期待を背負って日々戦っています。

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