ジロ・デ・イタリア 1994

ジロ・デ・イタリア 1994：新星ベルズィンの出現とアブドヤパロフの偉業

1994年のジロ・デ・イタリアは、 cyclingファンにとって忘れられない大会となりました。77回目の開催となるこのレースは、5月22日に始まり6月12日に幕を閉じ、全22ステージ、総距離3738kmに及ぶものでした。

ベルズィンの総合優勝

今大会の最大のハイライトは、エフゲニー・ベルズィン（ロシア）の総合優勝でした。当時最強のクライマーと評されていたミゲル・インドゥライン（スペイン）の3連覇を阻止し、ロシア国籍の選手として初のジロ・デ・イタリア総合優勝という偉業を達成しました。ベルズィンは、卓越したクライミング能力とタイムトライアル能力を発揮し、ライバルたちを圧倒しました。

アブドヤパロフのポイント賞獲得

また、ジャモリディネ・アブドヤパロフ（ウズベキスタン）がポイント賞を獲得したことも特筆に値します。これにより、アブドヤパロフはツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャに続き、ジロ・デ・イタリアでもポイント賞を獲得し、史上2人目の全グランツールポイント賞獲得者となりました。これは、彼のスプリント能力と安定した走りの賜物と言えるでしょう。

マリア・ローザ保持者

各ステージを終えて個人総合成績1位の選手に与えられるマリア・ローザは、レースを通して以下の選手が着用しました。
エフゲニー・ベルズィン

日本でのジロ・デ・イタリア紹介

当時、テレビ東京系で放送されていた「独占!!サイクルスポーツ」において、日本のテレビ局として初めてジロ・デ・イタリアの模様が紹介されたのが、この1994年の大会でした。これにより、日本国内でのロードレース人気が高まるきっかけとなりました。

まとめ

1994年のジロ・デ・イタリアは、エフゲニー・ベルズィンという新たな才能の出現と、ジャモリディネ・アブドヤパロフによる偉業達成という、2つの大きな出来事があった大会でした。また、日本国内でのロードレース人気を高める上でも、重要な役割を果たした大会と言えるでしょう。



外部リンク

メモワール・デュ・シクリスム

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